ビットコインの基礎知識

仮想通貨の価値の本質はどこにあるのか 信用と利便性の関係

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仮想空間でも価値を生み出すニーズの作り方とそのポイント

現在投資対象とされている商品や債券、株式などは厳密にいえばそれ自体が価値を持っているのではなく、その資産が意味するものを保有しており、さらにその社会的な側面からの価値が通貨に置き換えられることにより共通の価値観である通貨を通じて価格が表現されることになります。

分かりやすくまとめると、それ自体の価値ではなくその価値の証明として株や貴金属、広い意味でのモノやサービスを保有していることになります。このようにモノやサービスにどの程度価値があるかについては基準がなければ全く無価値に等しくなってしまいます。

そうなると商取引や社会生活自体が取れなくなります。価値にはそれを裏付ける理由があります。

通貨及び価値は信用こそがマネーの本質であることを示す

世界中で通貨としてなにかしかの物が支払いや物々交換の際の尺度として利用されたのは古代メソポタミア文明の時期までさかのぼります。
この時代の食料品を基礎とした物々交換の歴史から、交易が徐々に広まりを見せることで、実際のものよりも小型で、軽量で、腐食しない価値を持つものが必要になります。

そうして実際に取引がなされる中で、世界中でそれは価値があると誰もが信用することでこれまで利用されてきたものが通貨としてそれぞれの地域で国が形成されるにつれて独自の価値観へと変化していきました。
近年ではその垣根を越えて、世界中で価値を証明できることが必要になりました。

モノやサービスが国境を越えて人から人へと渡る際に莫大な現金が必要になるほど価値の高いものが増え、実際に資金を現実的に運搬することが非常に難しくなりました。
その結果マネーの本質的な価値である信用の部分に価値が発生します。

お金は信用の尺度を図る大きさの基準的な表現である

世界中で取引されている通貨は基本的にその国の中央銀行が単独で発行しています。
国内で2種類以上の単位の違う通貨が同時に発行され、運用されている国はなく、その国の信用や国が国民へと尺度を推し量るための基準として発行しています。

また国家を超えるためには世界中で運用されている通貨に対してその国での尺度へと変換する必要があり、そのために外国為替市場が価値を決定しています。
裏返せばその価値こそがその国への信用や重要性を表しているともいえます。

通常であれば国家はその地域において最も信頼される立場であり、他の通貨がその国の主要流通通貨ととってかわることはありませんが、パナマなどは米ドルとの交換レートを常に1:1の固定することにより、主要な取引先であるアメリカの通貨の信用性を利用した形で自国通貨の価値と信用性を保っています。

これは個人間での取引においても同様な価値を持ちます。
ある国内において通貨を大量に保有していればその人物は通貨をほぼ持たない人に比べ、購買力が高まります。
つまりその人物は多くの価値に対しての支払い能力があるため、その点に関しての信用が高いと評価できます。したがってクレジットカードなどにおける限度額も高く、信用が価値として判断されていることを示します。

国家においても個人においても通貨の価値を決定するのは、モノを販売する側の信用と購買する側の保有する通関への信用が等価であることをお互いが理解することであるといえます。

偽造、改変できないことは通貨として最低条件のセキュリティーとして保全しなければならないわけとは

上述のように通貨はその国や個人間での取引において信用を価値として判断して価値を決定し、等価交換を行うことができるようになっていることを解説しましたが、信用があるからといって、その価値を勝手に決めることはできません。
国家であれば国民が保有している通貨の額面が同じであれば同じ価値を持ち、その種類や価値を変更することができてはいけません。

国家のみがその価値を決定し発行多であることが重要です。
つまり誰にも改造や改変ができてはいけない原則があるため信用が保てるということがあります。

誰にも改造、改変できない事がお金の信用であり、ビットコインもその点での価値は比較的安定している

国家内部や国家間で取引をされている通貨は、基本的な性質として個人や団体が新しく発行することができず、物理的な毀損を行わなければその価値を改変することはできません。

偽札や偽造通貨など表面上は偽造をしていても実際の価値を偽造することはできず、犯罪になってしまいます。

この不可変性が通貨の価値を保存する力になっています。
紙幣であればシリアルナンバーでの管理が可能であり、硬貨であれば打刻方法が真名できない技術であることで信用性を証明しています。

ビットコインにおいては発行体や管理者がいないことから改変や改造の可能性は国家が発行する通貨に比べて比較的高まりますが、国際的に取引をされるようになってからはさらに高まりました。
ブロックチェーン技術における国家間の垣根を超えた管理技術によって、改変されるリスクを減らしながら価値を保存しています。

特定の企業や国の思惑に左右されないほどの大きさが通貨には重要となるが、国と企業の大きさの左右される

ビットコインをはじめとする仮想通貨と国家が発行する通貨とはどういった点での違いがあるのでしょうか。
信用という点に関しては国家が管理しているものとブロックチェーンで世界中で管理している違いはありますが、最も違う点は、発行量の違いである可能性が高いです。

発行量の違いや総額の違いは市場規模が変わってしまうため、当然のように大量の資金に対する影響の度合いが違ってきます。
この影響の度合いによって通貨としての信用には大きな違いとなり、信用の判断基準にもなります。

特定の企業や国の思惑に左右されない信用とビットコインの通貨としての信用

国家が発行する通貨の良い点として、発行されている資金量が豊富である点が挙げられます。
一般的に民間企業が準備できる資金量よりも国家が発行している通貨の量が多いため、企業や民間組織の準備できる資金量では価値を交換することはできません。
つまり小国あっても海外での影響を考えなければ、自国通貨に対しての影響は少なく、信用に関して他からの影響は受けにくい特徴となっています。

ビットコインに関しては国家が発行する通貨に比べて資金量も少なく、特定の企業や国家による資金の影響を非常に受けやすい性質があります。
したがって国家が発行する通貨よりも信用に関して低い傾向はありますが、ビットコインには総量が決まっているというメリットがあり、その点をカバーできる可能性があります。
特定の企業や国家による影響の受けやすさはビットコインが大きいですが、それぞれにメリットとなる点もあります。

総発行量自体が有限であることは価値の上昇につながることが多い

国家が発行する通貨はビットコインに比べて発行量が非常に多いため民間企業などの思惑には左右されない性質があることを解説しましたが、ビットコインは発行量が決まっているため、大口の買い入れなどがあればあっという間に金額が高騰することになります。
このように総量が決まっているものであれば、資金の流入に関しての価格変動が大きくなります。

もっとも株式などのように、資金が流入することで価値が上昇し、保有している人数が増えることにより、価格変動は緩やかになる傾向にあります。こうした側面から発行量に総量が決まっている場合は価格上昇につながりやすいのです。

ビットコインは総量数が決まっていて有限であることが価格上昇の要因である

ビットコインは取引が始まる段階で総発行量が2100万BTCであることが決まっています。
マイニングが進むことや取引者数が増え1ビットコインの金額が上昇するにつれて参加へのハードルが高くなることへの対応としてSatoshiという単位が加えられています。

しかしながら参加のハードルが下がることによって資金の流入が増えていきます。
常に株式分割をしているのと同様に多くの投資家がもてるようにあることがビットコインの価格形成に大きく役立っています。株式分割と同様に総量が変わらなければ資金とともに価格が高騰しやすくなるため、価格上昇の要因として総量が決まっていることがあげられます。

ビットコインは金とよく似た資産性格であり取引規模は世界基準に迫る

ビットコインの性質としてほかの投資商品と異なるのは、マイニングという方法で投下資金なしでも投資を始めることができます。
マイニング作業は自宅のPCさえあれば始めることができ、時間の経過とともにチームを組んだり単独で機材を仕入れたりしながらマイニング作業を行うことができます。

この性質からリスクゼロで始めることができるため、世界中でマイニングから取引を始める投資家が増えています。

ビットコインは複雑なマイニングで採掘が進み、難易度が上がる金と似ている

ビットコインのマイニングは、ブロックチェーン技術を採用したブロックごとの情報の記録によりビットコインあたりの確率性を保っています。
このビットコイン独特の性質は、金の取引を参考にされています。金はビットコインと同じように埋蔵量が判明しており、将来的に採掘技術が大きく飛躍しない限りは採掘が困難になります。

ビットコインも同様で、ブロック情報が増えすぎたことに関してマイニング作業が同意を得るまでの膨大な時間と計算が必要になるため、難しくなっていきます。
こうした技術に伴い、取引を行う投資家が増え、金と同様に価値を持つことで金の取引量は世界基準ともなっていきます。この点において金とビットコインは非常に似ています。

金の希少性は世界でも高く、通貨の代替もこなせるほど有名かつ高価値であることはビットコインも同じ

上述のように金の採掘は難易度が上がり、資源的には限界がある状況となっています。
非常に昔から王水以外では溶解できない金属として通貨の代用をこなしてきました。宝飾品や装飾品としての需要も伴って、世界的に需要がどんどん増加していき、現在のような需要となりました。

また前述の様な難採掘性にも価値を高める効果があり、世界中で金は貴重品として重宝されてきました。古代から権力や富の象徴とされてきた金の価値とビットコインの現在の立ち位置について解説します。

昔は希少な金が通貨の役割を担っていたが、現在では別々の価値をたどっている

古代から金は宝飾・装飾・通貨として様々な文明や文化の繁栄を支えてきました。
金は王水以外では酸化しないため輝きを失わず、永遠価値があるものとして様々なものと交換されてきました。つまり金や銀は通貨としての役割を持っていました。

その採掘ができる日本や南アフリカなどはビットコインでいうところのマイニングの一大産地であり、各国がこぞって自国の商品などを使いその金を欲してきました。金は世界中のどこでも取れるものではないため、希少性も持ち合わせていました。

その希少性がさらに金の通貨としての価値を高めていました。しかし人口の増加に追い付かなくなってくると、紙幣での決済を始めるようになりました。そうなると金は通貨としての価値を変化させ、通貨が信用ならないときの世界的な価値保存の手段としての現物資産へと変化しました。

この通貨からの現物資産への流れはまだ起きていませんが、ビットコインはその希少性や流通性の良さから世界中で通貨としての役割を担おうとしています。

仮想通貨における価値の証明は通貨と同様で交換できるものの信用が基礎となる

ビットコインをはじめとする仮想通貨は現在交換できるものやサービスが飛躍的に増加しています。
国家が発行する通貨はその国家内であればどのものやサービスとも交換ができるため、その価値が証明されやすい状態にあります。反対にビットコインは国家の通貨よりも交換できる商品が少ないため、いまだに国家が通貨として認定する要件は満たしていません。

特に価格の変動要因に関して不安があるため、高額な商品のとの交換が進み、通貨と交換された場合は自動的に下落してしまうため、保有していると損失になってしまう可能性があります。
こうした投資商品としての特性から、等価で交換できるレートの策定が難しく、信頼を勝ち取るにはもう少し時間が必要となります。
したがって通貨の価値は交換できるものの信用を図ることで策定ができます。

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