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ビットコイン/円が年初来高値から約30%の大暴落!

ビットコインが年初来高値から約30%の大暴落!それでも仮想通貨ブームは終わらないと言い切れる根拠【2017/12/22仮想通貨相場雑感】

2017年12月24日

BTC/JPY(ビットコイン/円)が軟調です。

12月中旬に一時220万円超えの高値を付けた後は売りが進み、2017年12月22日正午時点で150万円割れの安値を付けています。

年初来高値から70万円、実に約30%もの暴落です。アルトコインも急降下中です。

2017年12月22日 22時23分の各通貨の暴落状況は下のとおりです。

各仮想通貨ペアの暴落レート

ビットコイン連動型上場投資信託「ビットコイン・インベストメント・トラスト」(GBTC)の価格も40%以上の急落。

Twitter界隈でも阿鼻叫喚の地獄絵図状態。


 

3ヶ月前の暴落時のレート一覧…

 
スイスフランショック時のリアルタイム動画と重ね合わせる人も。


 
ビットフライヤーのスプレッドが異様に拡大。

もしこれが東証1部等の日本の株式市場なら日経新聞のトップに掲載されるような大事ですが、私はこの状況を静観しています。

スラムダンクというバスケット漫画に登場する仙道選手の言葉を引用するなら、「まだあわてるような時間じゃない」という心境です。

一部には仮想通貨ブームの終焉だと騒いでいる人たちもいるようですが、とんでもない話です!その根拠をご説明しましょう。

仮想通貨の価格が軒並み下落している理由

相場が不安定な値動きを見せている時は、第一にその急落の原因を把握することが大切です。

ビットコインが暴落している理由の一つは、高騰の反動です。2017年1月時点で1BTC/JPYが10万円前後だったビットコインが、12月までの1年間で200万円以上の爆騰。

多くのマスコミは「仮想通貨長者」を持ち上げてビットコインを買えば誰でも億万長者になれるような印象を流布していますが、

この値上がり率ははっきり言って異常です

一部の市場参加者がビットコインの価格を人為的に釣り上げているのがミエミエの値動きであり、遅かれ早かれ利益確定の売りが出て急落するのは分かり切ったことでした。

どんな投資資産のレートも、平均値に収束する性質があります。

買われ過ぎれば割高感への警戒心が強まって売りが入り、売られ過ぎれば割安感を見込んだ買いが入る。

そうやってバランスを取りながら推移していくのが相場の常です。

平均線から大きく乖離したレートは必ずいつかは暴落が発生して平均値に収束しようとします。

「山高ければ谷深し」という格言があるように、大きく値上がりしたレートが短期的に急落するのは当たり前の話。

この程度の値動きは「想定の範囲内」と言えるでしょう。

もう一つの理由は、仮想通貨業界に対する投資家心理の悪化です。

アメリカの仮想通貨取引所・Coinbaseが12月20日にビットコインキャッシュ(BCH)の取扱いをスタートした際には、bitcoin.comの共同創業者にしてCTOを務めるエミル・オルデンバーグ氏が

「本家ビットコインは取引手数料が高すぎて手続きに時間がかかりすぎる。だから自分の所有しているビットコインをすべてビットコインキャッシュに替える。」

と発言。その影響もあって、ビットコインキャッシュの高騰・ビットコインの暴落が発生しました。

しかもCoinbaseがBCHの取引を開始する前の時間帯に不自然な量の売買注文が殺到していることからインサイダー取引が疑われており、関係者が仮想通貨の相場操縦を行っているのではとの批判が世界中で強まっています。

主要な仮想通貨取引所のひとつCoinbaseが、12月20日に開始したビットコインキャッシュの取引をわずか数分で停止しました。ビットコインキャッシュの価格はCoinbaseの取引開始直前に急騰し、取引開始と同時に下落したため、インサイダー取引の疑いが持ち上がっています。
出典:仮想通貨取引のCoinbase、インサイダー調査へ。ビットコインキャッシュ取引開始直前に急騰 – Engadget 日本版

そしてお隣の韓国では、大手取引所のユービットが北朝鮮のハッカー集団にハッキングされて資産の17%を喪失。破産に追いやられる大事件が発生しました。

2017年の7月にもビッサムの準備金が盗まれる事件が起きたばかりであり、ビットコインだけでなくイーサリアム等のほとんどの銘柄も値下がりしていることから、仮想通貨全体の安全性・信頼性が大きく揺らいでいることが分かります。

デジタル技術の進歩とハッキングは表裏一体の関係であり、永久に完全解決に至ることはありません。

仮想通貨自体のクオリティが上がっても、それを扱う取引所や人間の方を攻撃されれば防げないこともあります。

株式市場でも関係者の不祥事が株価の下落要因になるように、こればかりはどうしようもありません。

仮想通貨業界の信頼性が回復するまで辛抱です。

ビットコイン相場の展望

ビットコインのレートは、短期的に見るとまだ下落余地が十分に残っています。日足チャートを見る限り、支持線として意識されそうなレートは、

  • ボリンジャーバンド-1σの140~150万円付近
  • -2σの110~120万円付近
  • -3σの80~100万円付近

です。

先程「まだあわてるような時間じゃない」と申しましたが、今後反発の戻りが浅いようなら含み損を抱えている方は早めの損切りを検討した方が賢明です。

仮想通貨テクノロジーはネット社会に必要不可欠な存在であり、今後も高度な暗号化技術を採用した多くのアルトコインが開発され普及していくことでしょう。

長期的に見れば極めて将来性の高い分野であり、投資先として非常に魅力を感じます。

しかし、

ビットコインを買えば簡単に儲けられると思っているなら、その考えは甘すぎると言わざるを得ません。

どんな投資資産であろうと、永遠に一直線に上昇し続ける相場など絶対に存在しません。

上げ下げの波を描きながら変動していくため、レートが急上昇している時ほど喜びよりも警戒が必要なのです

まとめ

投資とは「いかに安く仕込み、いかに高く手仕舞うか」の知略戦であり、焦って高値を追えば急落時に大損失を被るリスクがあります。

常に日足や週足のチャートを見ながら今のレートが全体の中でどの位置につけているのかを意識し、ミスプライシングが発生した際の安値を拾っていくことが重要です。

レートが急落した時ほどチャンスだと思える精神的な図太さを身につけましょう。

著者情報
投資歴10年。日本株・米国株投資、FX、仮想通貨、不動産、インデックスファンド、なんでも手広く投資中。普段はコツコツ、鉄火場や期待値の高い相場の時だけ大きく張るの…

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