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ビットコインダイヤモンドが24時間で約40倍の爆騰!KuCoinの運営が投資家に警告を発する騒ぎに!

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2018年1月13日、仮想通貨の一つである「Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド・BCD)」がとんでもない値動きを見せて話題になりました。

前日まで0.005BTC付近をゆるやかに推移していたビットコインダイヤモンドのレートが、13日になって突如急伸。24時間のうちに0.003BTC付近から0.1BTCまで到達し、実に約40倍という驚異的な値上がりを見せたのです。

2017年12月のビットコイン相場では、ビットコイン先物上場やユービットのハッキング騒動など様々なニュースが飛び交い、大きく乱高下する局面が見られました。それでも観測された値動きは24時間で30%程度です。数時間で600%以上の値上がりなど相場の常識では考えられない現象であり、関係者の間に動揺が広がっています。

ビットコインダイヤモンドについて

ビットコインダイヤモンドは、2017年11月下旬にビットコインのハードフォークによって誕生した仮想通貨です。2017年8月に誕生した「ビットコインキャッシュ」、2017年10月下旬に誕生した「ビットコインゴールド」に続く、第3のビットコイン亜種です。ハードフォーク後、ビットコイン保有者に1:10のレートでエアドロップ(分配)されました。

元祖ビットコインのブロックサイズは1メガバイトしかなく、近年の取引量増大のせいで送金処理が大幅に遅延したり手数料が高騰したりする問題が懸念されるようになりました。(スケーラビリティ問題)その点、ビットコインダイヤモンドのブロックサイズは8メガバイトまで拡張されており、取引データを圧縮するSegwitも実装。ビットコインよりはるかに早く送金できるメリットがあります。

また、総発行量の上限がビットコインの2100万枚の10倍にあたる2億1000万枚に設定されており、広く市場に流通しやすいという特徴もあります。ビットコインはもはやあまりにも高騰しすぎてしまったため、多くの投資家が買いを控えている現状。割安感のあるビットコインダイヤモンドの方が買いを集めやすい仮想通貨と言えるでしょう。

何故こんな暴騰が起きたのか?

レートが急変している時は、その原因を考察するのが最も大切なことです。仮想通貨のレートが高騰する理由として、主に以下の3つが考えられます。

  • ハードフォークや大手金融機関との提携などビッグニュースが流れて市場参加者の投資意欲が高まった
  • テクニカル的に見て押し目買いのタイミングだった
  • 一部の投資家が大口買いによって騙し上げを行っている

ツイッター等の情報網を駆使しても、ビットコインダイヤモンドに関する良ニュースは一切見つかりませんでした。テクニカル分析でビットコインダイヤモンドのチャートをチェックしてみても、そこまでおいしい取引タイミングとも思えません。

となると、消去法的に考えて、この値動きは一部の狂った投機家が強引に釣り上げていると見るのが合理的な回答のように思えます。

この急騰を見て、「ひょっとしたらビットコインダイヤモンドは、私たちの知らない何か特別な秘密があって将来性に期待できる仮想通貨といえるのではないか?」と考える方がいるかもしれません。しかし私はビットコインダイヤモンドを「非常に懐疑的に」見ています。

そもそもビットコインダイヤモンドは誕生後、多くの大手仮想通貨取引所が取り扱いを拒否したことで知られる悪名高い仮想通貨です。ビットコインダイヤモンドの公式サイトをチェックしてみると、通常は掲載されている開発者の情報が一切公開されていないことに驚かされます。一体誰が何のためにハードフォークを行ったのかいまいちよく分からない仮想通貨であり、安心して長期投資できる資産とは到底思えません。

実際、BCD/BTCの高騰したレートは、その後あっという間に売りに押されて元の水準に直ってしまいました。今回の相場は、まさに「クレイジー・ダイヤモンド」という呼称がピッタリな出来事と言えるでしょう。(笑)

市場の反応

香港に拠点を構える大手仮想通貨取引所・KuCoin(クーコイン)はこの異常事態にいち早く反応。以下のようなツイートを投稿しました。

本日クーコイン取引所にて、ビットコインダイヤモンド(BCD)が急激な値上がりを見せました。クーコインのユーザーおよび仮想通貨に携わる投資家の皆様は、合理的かつ計画的な投資を行うようお願い申し上げます。

本来、仮想通貨取引の出来高が増えることは取引所にとって喜ばしい事です。しかし、今回のようにミエミエの相場操縦をやられれば、市場の公明性・健全性が阻害され大変好ましくありません。

運営自らが投資家に注意を呼びかけるのは異例の事態。関係者はビットコインダイヤモンドの不自然極まりない爆騰をかなり重く見ていることが分かります。

海外のネットユーザーの反応

  • ビットコインやビットコインからフォークされた仮想通貨の値動きには注意を呼びかけるのに、その他のトークンの高騰には何も言わないのかよ。
  • 俺もこの値動きに釣られてビットコインダイヤモンドを買っちまったよ。大損こいたぜ。
  • 誰かが儲けるためには誰かが犠牲にならなければならない。それが相場だ。
  • 次はビットコインキャッシュの番かな。
  • こういうことが起きるから分散型取引所が必要なんだよ。

まとめ

今回のビットコインダイヤモンドの釣り上げを見ていて、改めて現在の仮想通貨相場は投資家のおもちゃになっていると感じました。仮想通貨は本来、電子マネー決済の安全性や利便性を高めてくれる素晴らしい技術であるのに、単なる目先の利益目的の金融資産として扱われていることに強い憤りを覚えます。

はっきり言って仮想通貨取引で儲けたいのなら、すでに高騰した銘柄は避け、安価なアルトコインをさっさと今のうちに買い仕込んで長期保有するのが一番簡単な方法でしょう。流動性の低い仮想通貨は相場操縦にうってつけであり、いずれ他の投資家が釣り上げを行う可能性が極めて高いです。

そして高騰したところで素早く売り払う。とても投資とは言えないバカげたマネーゲームですが、狂った相場では自分も狂人を演じるのが賢い処世術と言えるのではないでしょうか。ビットコインゴールド、ビットコインゴッド、ビットコインフェイス等の仮想通貨相場でも、そのうち祭りが起きるかもしれません。

法規制が行き届いていない仮想通貨相場は、大金を持っている者がやりたい放題できる世界です。今後も多くの相場操縦が発生することは想像に難くありません。急騰だけでなく急落の可能性も考慮しながら、相場の乱高下に振り回されないようにしたいものです。

結局どの取引所が一番良いの?

編集部イチオシの仮想通貨取引所はここ!!
仮想通貨取引所はどれを選んでも一長一短で、自分の投資スタイルに合ったものを選ぶのがベスト。ですが、どのように選んでよいのかわからないですよね。

適当に選べば
  • 手数料が思ったより高い
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といったトラブルに見舞われ、「こんな業者選ばなきゃよかった…」と後悔する羽目になってしまいます。

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