新興の仮想通貨「Lisk(リスク)」が急速に成長する理由
出典:lisk
この1~2年のビットコインフィーバーでその知名度を上げ、仮想通貨という単語に対しての認識も上がり、「なに?それ?」と首をかしげる人は、ほとんど居なくなったと言っても過言では無いでしょう。
現在は世界中が「仮想通貨バブルに乗り遅れるな!」とばかりに熱狂し、その投資に対する熱の高さは新興国や途上国にまで伝播しつつあります。
日本国内でも急速に普及し、市民権を得た感がある仮想通貨業界では既にメジャーな通貨は軒並み価格が高騰し、ビットコイン以外の仮想通貨として比較的入手が簡単であったアルトコインすら価格が上昇傾向にあります。
人気の上昇でニーズが高まると供に新規参入する新通貨も沢山有ります。今回は仮想通貨Liskを取り上げて紹介していきます。
仮想通貨の中でアルトコインに分類されるLisk(リスク)とは?
仮想通貨はビットコインとそれ以外のアルトコインの2つに大別されることは既に半ば常識であるといえるほど、仮想通貨の概念は浸透しています。
今回紹介するLiskは仮想通貨の代名詞ビットコインに続くアルトコインの巨頭イーサリアムが採用するシステムであるスマートコントラクトを採用した分散型アプリケーションプラットフォームの名称で通貨単位は「Lisk」として取引されています。
ビットコインの採用するブロックチェーンシステムをベースにしていることから、ビットコインの進化系とも亜種ともいえるシステムです。
スマートコントラクトを採用するLisk(リスク)の概要とは
先述した分散型アプリケーションプラットフォームとは通称「DApps(ディーアップス)」と呼ばれるものですが、そのシステムはブロックチェーンをイメージすると判り易いでしょう。
システムを維持する取引承認作業をビットコインではマイニング(採掘)と呼びますが、Liskではフォーシング(鋳造)と呼び区別しています。
同じスマートコントラクトシステムを採用しているとはいえ、現在の市場に対するシェアはイーサリアムが圧倒的に高く、後発のLiskは独自の機能をスマートコントラクトに搭載して運営しています。
以前イーサリアムのプラットフォームがハッキングされ運営に支障をきたし、過去のデータとの互換性を全く持たないアップデートであるハードフォークで問題解決を図ったことが有ります。
このようなセキュリティの問題に対してLiskが実装している機能であるサイドチェーンが有効に働くことが期待されます。
ブロックチェーンの発展型システムを採用するLisk(リスク)の特徴
2009年に革命的な情報管理システムとしてリリースされたブロックチェーンシステムは、新しい局面を迎えようとしています。
後発でリリースされる非常に多くの情報管理システムは、ブロックチェーンを模倣することで運営されているのですが、それぞれ独自のシステムをブロックチェーンにリンクさせることで差別化を図ろうとしています。
ここではLiskが採用するスマートコントラクトやサイドチェーンのシステム、それ以外の特徴も併せて紹介します。
革命的情報インフラ「ブロックチェーン」の発展系システムとは?
Liskとイーサリアムが採用するスマートコントラクトは、通貨の取引データのみをブロックに書き込むビットコインのブロックチェーンとは異なり、契約情報やその条件をブロックチェーンに紐付けることで、データの記載内容に合致する案件や条件が浮上した時に自動的に執行される点で注目されています。
例えば在庫管理のデータベースとリンクさせることで、在庫量が指定数量を下回った瞬間に自動発注することができ、ヒューマンエラーのバックアップシステムとして活用できます。
これは応用次第であらゆるビジネスシーンでの活用が期待できるために、ビジネスインフラとしての普及の可能性を秘めたシステムと言えるでしょう。
スマートコントラクトを採用するLiskですが、実はイーサリアムには無いサイドチェーンと呼ばれる機能を搭載しています。
単純に縦一列に連鎖する従来型のブロックチェーンシステムのブロックに、文字通り横の繋がりを持たせるサイドチェーンのシステムは、様々な付帯データをサイドチェーンに紐付けることでデータ量を増加することが可能となります。
メインの縦のチェーンにサイドチェーンのリンクだけを張っておくイメージで考えてください。
イーサリアムが採用するシステムでは縦のメインチェーンに取引データを書き込むので修正が不可能となります。
これはハッキングで改竄されたデータの場合でもリカバリーのデータ修正が非常に困難になるデメリットを有します。
Liskの場合は縦のメインチェーンではなく、サイドチェーンに取引データを書き込むことからハッキングされた場合でもリカバリーが困難ではないことや、ハッキング以外にも発生したバグに対して対応し易いメリットが有ります。
他の仮想通貨では一般的に取引承認作業をマイニングと呼びます。
Liskはフォーシングと呼ぶことは先述しましたがここでは便宜上マイニングとして話を進めます。
取引承認作業者として分散型アプリケーションプラットフォームのシステムを運営維持するマイナーに対して、Liskが行うマイニング報酬のコントロールは特徴的と言えるでしょう。
ビットコインなどの多くの仮想通貨は半減期と言うマイニング報酬が半減する時期を定期的に設定することでインフレ対策を行い、仮想通貨としての市場価格の下落を防いでいます。
Liskの採用する通貨発行コントロールの方法には、他の仮想通貨が採用している通常の半減期というものが存在しません。
ただし、2016年から2020年までの5年間は毎年マイニング報酬が減少していきます。
ビットコインの半減期は2040年まで続きますが、Liskの報酬削減は2020年で終了します。
Liskが採用するシステムの中で、プログラム言語に仮想通貨ではほとんど採用されることの無いJavascriptを採用している点も特徴の1つです。
コンピュータープログラム界の共通語とも言えるJavascriptを採用する仮想通貨は皆無と言っても良いほどなので、Liskがこの言語を採用したことには大きな意味があると言えるでしょう。
現在スマートコントラクトを利用したサービスに対する高いニーズが見込まれるため、様々な開発が積極的に行われていますが、開発に関わる技術者の中にJavascriptを習得している人の数が非常に多いことから、今後の付帯システム開発に必要とされる時間の短縮が期待できます。
現に最近のアップデートの際に、セキュリティの向上やローカルメッセージの暗号化機能が追加されました。
アップデートの頻度も高く他の仮想通貨よりもセキュリティに重点を置いて開発されているという印象を強く受けます。
ハッシュ演算に必要とされる時間は演算の難易度と直結しているのですが、Liskのハッシュ演算に必要とされる時間は約10秒となっています。
ビットコインのハッシュ演算には600秒が必要とされていますから、60倍の処理速度で処理されていることになります。
これはマイナーにとっての負担軽減になることから、Liskはマイナーに対して広く門戸を開いていることになり非常に層の厚いマイナーを獲得できると言うことになるでしょう。
仮想通貨Lisk(リスク)が市場で評価される要因とは?現在の通貨発行量は?
2017年に入ってからも仮想通貨市場は加熱し続けています。
既にビットコインは高値になりすぎて一般投資家にとっては高嶺の花のような存在になりつつあります。そこで行き場を失った資金がアルトコイン市場に流れ込んできたと見ることもできますが、一方では成長したアルトコインがシビアな投資家達から一定の評価を受け始めているとも言えるでしょう。
2017年4月頃からLiskは順調に値を伸ばしました。
市場の評価が上がったのはいったいどのような理由からなのでしょうか。
Lisk(リスク)の評価が市場で急速に向上した要因とは?
Liskの価格高騰の要因はいくつかあると推測できますが、特に次に挙げる2つ
- 仮想通貨市場へ流入する資産の勢い
- 発行制限に対する期待買い
が大きく影響したと考えられます。
〇「仮想通貨市場へ流入する資金の勢い」
ご存知の通り、現在は仮想通貨バブルとも言えるほど仮想通貨市場への投資がトレンドとなっています。
先述しましたが、既にビットコインや有名通貨は市場価格が暴騰している状態で、新規参入投資家たちにとっては旨みの感じ難い投資案件となっているのが実情です。
現在では可能性のある新興仮想通貨に対する投資が一段と盛んになってきていることからこの雰囲気が追い風となっていることは否めません。
〇「通貨発行制限に対する期待買い」
Liskの価格高騰の最大の要因はこの投資家たちの期待買いであると推測されます。
他の仮想通貨の場合でいうところの「半減期」に相当する、通貨発行制限の時期とのタイミングが重なることから投資家の期待買いが増えたことを起因として価格が高騰したものと考えられます。
結果的に最高値となった6月10日直後に価格が下落していることから短期的な取引の利ざやを狙った期待買いであると考えられます。
これはこれから2020年まで毎年起こり得る現象と言えるでしょう。
Lisk(リスク)の通貨発行枚数について、現在の発行枚数は?
Liskは現在のところ通貨の発行上限を設定していません。2017年7月30日現在で約1億1,024万枚以上が発行されています。
仮想通貨Lisk(リスク)のリリースから現在までの値動きや現状は?その価格は?
現在のLiskの市場価格だけを見てこの仮想通貨のポテンシャルを図るのはいささか早計と言えるでしょう
リリースから1年を過ぎる間に仮想通貨に対する投資ブームの影響を強く受け、市場価格が本来のLiskのシステムに対するものでは無い状況、つまり非常に投機的要素で変動しているように見受けられます。
本来はシステムの完成度や普及浸透具合で図るべき市場価値が、全く別の次元からの影響を受けて変動している様が良く判りますのでここでそれを紹介します。
Lisk(リスク)の仮想通貨市場内での現在の立ち位置は?
時価総額のランク付けは仮想通貨の価値を図る上で非常に参考になります。
仮想通貨ランキングサイトcoinmarketcap.comの2017年7月30日付けの情報では、 Liskは第25位にランキングされています。
これは、ビットコイン以外のアルトコインでのランキングが第24位であることを意味します。
同じシステムを採用するイーサリアムがランキング第2位ですから、Liskとの市場規模の違いは歴然としていると言えるでしょう。
Lisk(リスク)のリリースから現在に至るまでの値動きは?
2016年4月6日1Lisk=$2.04-でのリリースされ2日後の8日には1Lisk=$6.91-に急騰したものの10日には1Lisk=$1.33-へと急落しました。
その後1Lisk=$0.56-~1.87-の間を推移し、5月16日から26日の間に1Lisk=$4.08-を瞬間的に記録した以外は1Lisk=$0.11~0.35-と低迷しました。
2017年5月中盤から徐々に値を上げ始めましたが、6月10日には1Lisk=$3.75-をピークに再び下落しています。
リリースから間がない通貨であるがゆえに、市場の移り気な投資に翻弄されているような値動きと言えるでしょう。
2017年7月30日現在掲載されているLiskの時価総額は$205,494,733(日本円で約227億4,000万円)、Liskの市場価格は1Lisk=$1.86-(日本円で206.28円)となっています。
bitFlyerがリスクを上場!
bitFlyerがリスクを上場するとSNSを通して発表されました。
発表後は一気にアクセスが集中し、サーバーが落ちたという声も寄せられました。
今回のbitFlyerの上場により知名度が一気に高まったリスクですが、今後の値動きはどうなるのでしょうか。
期待が高まります。
仮想通貨リスクの取引におすすめの国内取引業者を発表!
今後の成長も非常に楽しみなリスクの取引をするためには、まず仮想通貨取引所に口座を開設する必要があります。
どの取引業者を利用するかによって利益が変わっくることもありますし、取引業者選びも重要になります。
海外の取引所を利用するという選択肢もありますが、海外送金の手間や手数料、言葉の壁、サポート体制などを考えると断然国内取引所がおすすめです。
coincheckはリスクを取り扱う国内仮想通貨販売所
出川哲郎をTVCMに起用し、ますます利用者が増えています。
coincheckは世界最大級の取引量と取扱い仮想通貨数の多さが特徴です。また、ハッキング被害などもしもの時の補償があるため安心して取引できます。
口座の開設はもちろん無料ですから、口座開設だけでもしておくことをおすすめします。またcoincheckでのリスクの取扱いは販売所のみとなっています。
手数料 | ★★★★★ | 手数料無料で販売所を利用することができます。 指値・成行注文共に手数料が無料なので、簡単に購入することができます。 |
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日本円対応力 | ★★★★★ | リスクを購入するには日本円またはビットコインが必要です。 日本円から直接購入できるのが国内取引業者のメリットです。 |
独自サービス | ★★★☆☆ | 仮想通貨の数少ないインカムゲインである貸仮想通貨サービス。 現在リスクは貸通貨サービスには対応していませんが、順次対応予定とのことですから期待を込めて★3つです。 |
レバレッジ | ☆☆☆☆☆ | リスクの売買は販売所で取引することになります。 販売所での現物取引にレバレッジは利用できません。 |
安全性 | ★★★★★ | ハッキングなどによるカウント乗っ取りなどの被害の補償制度をあり、被害額を最大100万円まで補償してくれます。 仮想通貨ウォレットの管理に関してはコールドウォレットでの保管。 ログインでは二段階認証を取り入れるなどセキュリティ対策もしっかりしています。 |
スマホアプリ | ★★☆☆☆ | スマホアプリで取引できるのはビットコインのみです。リスクの取扱いはありません。 |
スプレッド | ★☆☆☆☆ | 取引手数料は無料ですが、代わりにスプレッドが広く実質手数料が高い業者だという評判があります。 スプレッドは2.5%~10%と取引所の中ではスプレッドが広くなっています。 |
スワップポイント | ☆☆☆☆☆ | リスクの取引は販売所のみとなっています。 販売所での取り扱いなのでポジションを保有せずスワップポイントは発生しません。 |
情報量 | ★★★☆☆ | 日本一簡単にビットコインが買えるという宣伝文句の通り、簡単に利用できます。 実際の取引画面では海外の取引所のレートを確認できるなど、参考になる指標が用意されています。 |
サポート力 | ★★★☆☆ | サポート力はその他の取引業者と大差がないものとなっています。 今後取引業者が増え、利用者も増えるとサポート力が高い業者を選ぶ利用者が増えるでしょうから、今後のサポート力の強化に期待です。 |
チャート、ツール | ★★★☆☆ | リスクは販売所での取引ですから提示された金額での売買となります。 その意味ではパッと見て分かる取引画面は使いやすいです。逆に板情報を使って取引をしたい人には向いていません。 |
Lisk(リスク)の今後予想予測される展開と仮想通貨としての価値は?
仮想通貨は市場価値の動向で将来性を量られます。現状のLiskの市場価値を見る限りではLiskの将来に対する市場の期待は非常に大きいと言えるでしょう。
Liskの採用するスマートコントラクトのシステムを利用したサービスの開発は現在
急ピッチで進められています。
マイクロソフト社との提携もLiskに対する期待の大きさの表れと言えるでしょう。
予測されるLisk(リスク)の将来像、未来予想図とは?
Liskの使用するサイドチェーンのシステムの可能性は、マイクロソフトなどの企業から評価され提携を結ぶまでになっています。
契約内容が記された大きな契約データの保存や、条件データを書き加えることで自動的に処理が進む設定が可能なことなどに魅力を見出す企業が増えていくことは間違いないでしょう。
このような特徴を持つスマートコントラクトを採用する仮想通貨は、今後も増え続けることが安易に予想できるために、差別化の手段としてサイドチェーンのシステムが非常に有効でありLiskの存在感を示すのには効果的なアイテムだと言えます。
アップデートを続けシステムをブラッシュアップすることで、大きく成長するだけのポテンシャルをもっていると言えるでしょう。
Lisk(リスク)の採用するシステムと類似性をもつ仮想通貨との関係性は?
現在の仮想通貨が置かれている状況は、ブロックチェーンと言う圧倒的なシェアを持つシステムの存在があるために、アルトコインの特性を均一化させ、さらに差別化を図るのが非常に難しい状態であるのかもしれません。
今回取り上げているLiskもアルトコイン最大のシェアを誇るイーサリアムとの共通項が多く、「スマートコントラクト=イーサリアム」のイメージの払拭を可能とする新たなシステムの開発が求められるといえるでしょう。
Lisk(リスク)は採用システムの類似性を克服できるのか?
Liskのプラットフォームの開発が進み差別化が図られていくにつれ、イーサリアムとの関係が気になるところですが、今のところ共存共栄の関係を維持していくものと考えられます。
将来的にはイーサリアムの時価総額に対して20~30%程度のシェアを見込んでいるようですが、現在の時価総額は約1.25%程度のシェアしか保有していないために、その伸び代はイーサリアムの足元を脅かすまでには至らないと考えられています。
仮想通貨Lisk(リスク)のシステムに潜む将来的な危険性(Risk)とは?
プラットフォームとして技術的には問題がないと考えられるLiskですが、仮想通貨市場で取引されている以上は些細な不確定要素が不安要素に繋がり、市場価値が暴落する可能性もあります。
市場のニーズを細かく拾っていこうとする非常にフレキシブルな姿勢は評価できるところですが、長期的に見た場合にもLiskには不安要素は存在しないのでしょうか?
Liskを投資案件として長期的視野で観察すると浮上してくる不安要素とは?
仮想通貨Liskの市場に対する不安要素としてまず取り上げられることは発行数量の上限が設定されていないということでしょう。
時間の経過と供にLiskの通貨量は増加していくことになり、無制限な増加による価値の低下を懸念する投資家も生まれていくことでしょう。
インフレ対策を取れていない仮想通貨としてのマイナスイメージは否定できないところであるといえます。
Liskで成功をつかむにはLiskの特徴を知ることが一番大切
2017年7月30日現在、仮想通貨評価サイトのランキングには1,017銘柄もの仮想通貨が掲載されています。
3日前に閲覧したときには1,010銘柄だったものが3日間で7銘柄も増加しているのです。
これだけのペースでリリースされる仮想通貨は他の通貨との差別化を測ることが非常に困難になっている状態だとも言えるでしょう。
そんな中でリリース後たった1年数ヶ月で第25位にランクインする事実が、市場のLiskに対する期待の高さを物語っています。
マイクロソフトを始めとする大手企業との提携も決まり、更に積極的に展開するであろうLiskは注目するに値するアルトコインと言えるでしょう。