仮想通貨イーサリアムクラシックはアルトコインの中でも注目されている通貨の1つ
イーサリアムと関係性の深い通貨のイーサリアムクラシック(Ethereum Classic)
どのような経緯で誕生し、どんな特徴を持つのか?
購入する場合はどの取引所がオススメなのでしょうか。
ビットコイン以外の仮想通貨の取引を検討している方や、初めてイーサリアムクラシックを知った方はぜひ参考にご覧ください。
イーサリアムクラシック誕生の経緯とは?ハードフォークしてできた仮想通貨
イーサリアムクラシックはクラシックという名前の通りもともとはイーサリアムです。
イーサリアムに関する詳細ページはこちら >>
イーサリアムが分裂して2016年7月20日に公開されました。
なぜイーサリアムはハードフォークによってイーサリアムとイーサリアムクラシックに分離したのか?
それは、DAO事件と言われるハッキング事件がきっかけとなっています。
分裂の理由は?50億円以上もの被害が出たDAO事件がきっかけ
DAO事件とは、イーサリアムのプラットフォームを利用したプロジェクト(仮想通貨)TheDAOに生じたセキュリティバグを経由してハッキング被害に遭った事件のことです。
この事件により当時の価格で50億円以上もの被害が出ました。
そして、この被害に対しイーサリアムの開発チームはハードフォークにより、不正送金が行われる前の状態に戻すことで解決を図ります。
この対処によって、ハッキングされたイーサリアムを無効化させ、利用者が大きな損害を出すこともなく事態が収拾しました。
しかし、不正があったとはいえど、送金記録を抹消するなどの対処法に対して、イーサリアム内でも約10%の人が非中央集権を貫くことで反対をしていました。
不正があったことをなかったことにする・・約90%
◆ハードフォーク反対派
どのような理由でも改ざんはいけない、仮想通貨の概念に反する・・約10%
上記のように分裂し反対派の約10%の人たちが立ち上げた仮想通貨がイーサリアムクラシックなのです。
※2016年6月 DAO事件が発生し、翌月にイーサリアムクラシックが誕生しています。
イーサリアムクラシックの特徴とは?イーサリアムとほとんど一緒!?
イーサリアムクラシックとイーサリアムは似ています。
通貨の性質はほとんどイーサリアムと変わりがなく差異が小さいです。
イーサリアムの特徴的な機能である、ブロックチェーン上に記録と契約などできるスマートコントラクトもイーサリアムクラシックは備えています。
ブロックチェーン上にできる内容は以下の通りです。
・契約条件
・履行内容
・執行条件 など
ちなみに時価総額はイーサリアムが約8兆4千億円前後に対して約3,000億〜4,000億円(ともに2017年12月時点)と大きな開きがあります。
しかし、良い意味でも悪い意味でもイーサリアムクラシックはイーサリアムの影響を受けやすいです。
またイーサリアムへ影響を与える傾向のある通貨でもあります。
発行上限数は理論上無限だったが、今では2億1,000万ETC〜2億3,000万ETCに設定
公開された当初は、イーサリアム所有者は所有しているイーサリアムと同じ数のイーサリアムクラシックを貰えていました。
そのため、イーサリアム同様に発行数上限は決まっておらず無限でした。
イーサリアムクラシック自体のハードフォークも予定しており、今では発行枚数上限を2億1,000万ETC〜2億3,000万ETCに設定しています。
そして、よければイーサリアムの特徴も確認することをおすすめします。
イーサリアムクラシックの購入方法を紹介!アカウントを作れば簡単に購入できる
イーサリアムクラシックを購入する場合はどのような手順で進めればいいのか。
現在イーサリアムクラシックを購入できる国内の仮想通貨取引所は以下の通りです。
・コインチェック
・ビットフライヤー
ほかに海外取引所でしたら
・BITTREX
・Poloniex
・Kraken など で購入ができます。
初心者の方でも簡単に購入ができますので、イーサリアムクラシックへ興味がある方は購入を検討してみましょう。
国内大手コインチェックでイーサリアムクラシックを購入する方法
イーサリアムクラシックは国内大手仮想通貨取引所2箇所で取り扱われており、ここでは、コインチェックによる購入方法について見ていきましょう。
イーサリアムクラシックを購入したい場合は、以下の手順でアカウント作成を進めていきます。
2. Facebookアカウントを使い登録メールアドレスとパスワードを入力してアカウント作成
3. 確認メールが届いたらメールに記載されたURLをクリックしてアカウント作成完了
◆ 本人確認申請
アカウントの登録が完了したあとは、本人確認申請を行います。
・パスポート
・マイナンバーカード
・在留カード
・特別永住者証明書 など
いずれかの本人確認書類を提出します。
コインチェックに限らず、どの国内仮想通貨取引所でも書類の確認や書留郵便到着までの本人確認申請の一連の流れには約1週間ほど時間がかかります。
◆ 二段階認証設定
二段階認証は強制ではありませんが、セキュリティを考えると絶対にしておいた方がいい設定です。
本人確認申請と平行して二段階認証の設定もしておきましょう。
◆ 購入資金の入金
本人確認申請が完了をしたら、イーサリアムクラシックを購入するための資金を入金します。
銀行振込・コンビニ入金・ペイジー入金のいずれかの方法で日本円を入金します。
◆ イーサリアムクラシックの購入
日本円の入金が完了すれば、いつでもイーサリアムクラシックを購入できます。
安いときに購入した方がお得なわけですので、相場をチェックして高値で掴まされないようにタイミングを見計らいましょう。
イーサリアムクラシックの登場当初から現在までの値動き
イーサリアムクラシックの価格はどのような推移を見せているのでしょうか。
登場当初からの価格推移を知ることで、どれだけ需要が増したかを確認できますし、今後の価格推移も予測しやすくなります。
また、性質が似ているイーサリアムは登場当初は100円前後などの値をつけていましたが、現在では8万〜9万円台まで上昇をしています。
登場してしばらくは、1ETC=100円前後で推移をしていました。
しかし、2017年5月に開催された仮想通貨のサミット「コンセンサス2017」の影響により、1ETC=2,000円近くまで高騰をしました。
その後、一旦価格は落ち着きますが、11月に香港で行われた大規模カンファレンスや12月の半減期・ハードフォーク予定などにより、
再び価格が上昇し、11月には3,000円台にタッチし、12月は3,000円〜4,000円台で推移しています。
誕生当初から考えると30〜40倍もの価格上昇を見せています。
イーサリアムも11月〜12月で高騰していますが、イーサリアムクラシックも非常に値を上げています。
イーサリアムクラシックを取引するならココがオススメ
現在、国内の仮想通貨取引所でイーサリアムクラシックを取り扱っているのは、CoincheckとbitFlyerです。
取り扱う取引所はまだ少ないですが、大手取引所が取り扱っていることもあり、どちらで取引しても使い勝手などは悪くありません。
ここでは、CoincheckとbitFlyerの手数料や独自サービス、レバレッジ、取引ツールなどの特徴について見ていきましょう。
Coincheck(コインチェック)はTaker・Maker手数料無料で取引ツールも使いやすい
取引ツールが使いやすいことで人気の高い国内大手仮想通貨取引所のCoincheck。
イーサリアムクラシックだけでなく、ビットコインやイーサリアム、Monero、Lisk、Zcashなど、さまざまな通貨を取り扱います。
イーサリアムクラシックのTaker手数料、Maker手数料は無料で、仮想通貨盗難補償サービスがあるため仮想通貨の盗難被害に遭った場合も最大資産価値100万円までは損失が補償されます。
使い勝手などを考えると登録しておいて損はない取引所です。
手数料 | ★★★★★ | Taker手数料無料 Maker手数料無料 日本円出金手数料400円 Taker・Maker手数料は無料とコストを考えずに取引ができる。 |
---|---|---|
日本円対応力 | ★★★★ | 銀行振込 コンビニ入金 クイック入金対応 クイック入金 手数料3万円未満756円 3万円以上50万円未満1,000円 50万円以上は入金金額×0.108%+486円 |
独自サービス | ★★★ | 仮想通貨が盗難に遭った際に資産価値100万円までは損失が補償される 仮想通貨盗難補償サービスが用意されている。 |
レバレッジ | ★★★ | 最大5倍 |
安全性 | ★★★★ | コールドストレージ マルチシグネチャ 二段階認証 SSL対応 |
スマホアプリ | ★★★★ | 見やすく使いやすいことで人気もあるスマホアプリ |
スプレッド | ★★★ | 約0.5%〜約1%程度 |
スワップポイント | ★★★ | ロングポジション取引約定金額×0.04%/日 ショートポジション取引約定金額×0.05%/日 |
情報量 | ★★★ | 公式サイト情報 Coincheckブログ |
サポート力 | ★★★ | FAQ 専用フォーム問合せ |
チャート、ツール | ★★★★ | coinchecktradeview。シンプルで比較的わかりやすく必要な情報が一画面で確認できる |
bitFlyer(ビットフライヤー)は多くの企業が出資し規模が大きく安心できる取引所
bitFlyerは非常に多くの企業が出資していて、取引量・ユーザー数・資本金は3年連続1位と国内でもトップクラスの仮想通貨取引所です。
イーサリアムクラシックの売買手数料も無料で取引できます。
不正な日本円出金などの被害に遭った場合の補償だけでなく以下のようなさまざまな独自サービスがあることでも人気のbitFlyerです。
・ビットコインをもらう
・ビットコインをつかう
・fundFlyer
・BITCOIN DONATIONS
・BTC News など
イーサリアムクラシックは対応していません。
ただし、今後イーサリアムクラシックにも対応するかもしれませんので、見守りたいところです。
Coincheck同様、規模も大きく取引ツールも使いやすいため、初心者も安心して利用できます。
手数料 | ★★★★★ | 売買手数料無料(終了2週間前に告知あり) 日本円出金手数料 三井住友銀行216円(3万円未満)432円(3万円以上 三井住友銀行以外540円(3万円未満)/756円(3万円以上)。 |
---|---|---|
日本円対応力 | ★★★★ | 銀行振込 コンビニ入金 クイック入金対応 クイック入金手数料は324円。 |
独自サービス | ★★★ | 仮想通貨が不正な日本円出金などの被害に遭った場合に被害額を補償 他にも多くの独自サービスを提供していますが残念ながら現時点でイーサリアムクラシックは対応していません。 |
レバレッジ | ★★★★ | 最大15倍 |
安全性 | ★★★★ | ・マルチシグネチャ ・コールドウォレット ・二段階認証 ・アカウントロック ・SSL通信 など みずほ |
スマホアプリ | ★★★★ | 総資産や通貨ごとの資産がひと目でわかり、売買画面などもシンプルでわかりやすい。 |
スプレッド | ★★ | スプレッドは他の取引所と比べて大きいことでも有名。 |
スワップポイント | ★★★ | ロングポジション取引約定金額×0.04%/日 ショートポジション取引約定金額×0.04%/日 |
情報量 | ★★★ | 公式サイトなど |
サポート力 | ★★★ | FAQ 専用フォーム問合せ |
チャート、ツール | ★★★★ | 初心者でも見やすい取引画面で、さまざまな機能がわかりやすく表記されており使いやすいです。 |
今後のイーサリアムクラシックは?将来性はどうなっているのか?
現在、イーサリアムほどの注目は集めていないにしても、数百種類もの仮想通貨がある中で常時上位20位以内に位置しているイーサリアムクラシック。
今後の将来性はどうなのでしょうか?
より使い勝手が良くなったり、注目度が増す出来事などがあれば、価格が上昇していく可能性が高いです。
ここでは、イーサリアムクラシックの将来性や12月のハードフォークについて見ていきましょう。
イーサリアムクラシックの将来性について。価格は上がるのか?
2017年12月時点のイーサリアムクラシックの時価総額は約3,000億〜4,000億円で、時価総額ランキングでは上位20位以内に位置しています。
- イーサリアムとほぼ同じ性質でスマートコントラクトも備えていること
- イーサリアムクラシックを扱うファンドができたこと
- 中国の大手仮想通貨取引所であるBTCCがイーサリアムクラシックを取り扱うこと
- 半減期を迎えること(市場供給量減)
- ハードフォークによりこれまでなかった上限枚数が設定されること
上記のようにさまざまな取り巻く環境・理由から好材料が多いためイーサリアムクラシックは長期的に価格が上がっていくと思われます。
時価総額2位のイーサリアムも同様で、今後スマートコントラクトがもっと注目され、使い勝手も良くなり価格が上昇していくと思われます。
もちろん何が起こるかはわかりませんが、非常に注目度の高いアルトコインの1つであることは間違いなく、多くの人がイーサリアムクラシックの今後の動向に注目しています。
そして12月12日にブロック報酬の変更等を目的にハードフォークが5,000,000ブロックに行われました。
12日のイーサリアムクラシックの価格は3,400円前後で、じわじわと価格を上げ20日には4,800円を越えました。しかし、その後24日には3,100円台まで急落しています。
多くのユーザーが「思ったより全然上がらない」と嘆くほど、市場の予想よりは大きな動きはありませんでした。
まとめ
イーサリアムクラシックは、「DAO事件」がきっかけでイーサリアムから派生して誕生した仮想通貨です。
イーサリアム同様、スマートコントラクトの性質を備えており、時価総額ランキングでは上位20位以内に位置しています(2017年12月時点)。
イーサリアムに比べると、まだまだマイニングをする人の数に大きな差があるため時価総額にも開きがありますが、イーサリアムと同じくらい注目されて良いポテンシャルを秘めています。
今後、さまざまな取引所で取り扱われ始める可能性もあり、動向が楽しみな通貨の1つです。
気になる方は、CoincheckとbitFlyerから検討してみてください。