イケハヤこと、ブロガーのイケダハヤトさんがきっかけで爆発的な人気になったXPという仮想通貨のご紹介です。
XPはExperience Pointsのことで経験値を意味します。経験値と言えばRPGゲームなどでおなじみですよね。
そうです。XPはゲームで利用することができる仮想通貨なのです。
実際にはゲームだけでなく、イベントでも利用することができます。
そんなXPの将来性や購入方法、今後価格が再び大爆発する可能性はあるのか、検証してみます。
Contents
XP(Experience Points)とは?その特徴を解説
XPは先ほども述べた通り、ゲームやイベントでの利用が想定されている仮想通貨です。
経験知を意味しており、ゲームでイベントをクリアしたり、実際のイベントに参加したりすることでXPをもらうことができます。
もちろんXPはもらうだけでなく、取引所で購入したり売却することもできます。さらにPoSという承認システムを採用しているので、自動的にXPが増える仕組みもあります。
XPの発行枚数などの概略をまとめたのが次の表です。
通貨コード | XP(Experience Points) |
---|---|
リリース日時 | 2016年8月 |
総発行枚数 | 2,259億枚 |
公式サイト | https://www.xpcoin.io/ |
公式Twitter | https://twitter.com/TheBigXP @TheBigXP |
ホワイトペーパー | https://xpjp.github.io/images/XPCoin-Whitepaper-ja.pdf |
取引所 | CoinExchange、CryptoBridge |
これと言って大きな特徴はありませんが、発行枚数が非常に多いことが分かりますね。
しかもXPは今後も発行され続けるので、発行総数はどんどん増えていきます。他通貨との比較も含めて後ほどしっかり検証します。
また、2018年1月にCriptopiaへの上場が噂されていましたが、2018年2月8日現在では未上場のようです。
考えられる使用用途
XPの利用シーンとして想定されているのは
- ゲームの購入金として使用
- ゲームのアーカイブやクリア時もらえる
- 大学を卒業して次のキャリアへ行く時
- スポーツイベント
- 地域イベントに貢献
- コミュニティ内での投げ銭
などがあります。
このうち、現在実際に行われているのはゲームの購入と、投げ銭機能です。
想定されているだけでなく、すでに実際に利用されているというのがXPの強みです。
XPはコミュニティの盛り上がりもすごいらしいので、モナーコインと似たような雰囲気を感じますね。
ゲームの購入は「XP Market」というサイトから実際に購入できます。厳密にはゲームを直接購入するのではなく、「STEAM WALLET CODE」を購入することになります。「STEAM WALLET CODE」はSTEAMというゲームプラットフォームで利用できるプリペイドカードのようなものです。
STEAMは筆者もよく利用しています。ファイナルファンタジーなどの有名なゲームタイトルも扱っており、海外では知らない人がいないほどの大きなゲームプラットフォームです。
他のコインと比較すると発行枚数が多いのが気になる
先ほども述べたように、XPは発行枚数がめちゃくちゃに多いです。現在2,259億枚です。
モナーコインの1億枚やビットコインの2100万枚とくらべると多すぎてびっくりしてしまいます。
しかも、XPの発行枚数はロックされていません。つまり、今後も発行され続けるということです。
通貨 | 発行枚数 |
---|---|
ビットコイン | 2100万枚 |
リップル | 1000億枚 |
ネム | 約90億枚 |
ライトコイン | 8400万枚 |
モナコイン | 1億512万枚 |
XP | 2,259億枚 |
一般に、発行枚数の少ないコインは相対的に価格が高くなりがちです。その点で、XPの発行枚数の多さは、価格上昇の妨げになるのではないか、と感じています。
Discordチャットでのコミュニティが盛り上がっている
コミュニティが盛り上がっている通貨は強い、というのはモナーコインで証明されました。ではXPはどうかというと、Discordというチャットアプリでのコミュニティが非常に熱いです。XPのコミュニティの盛り上がりについて見ていきましょう。
Discordとは?
まず、Discordというチャットアプリについて解説しておきます。Discordはチャットができるアプリで、LINEのグループ機能や仮想通貨ではおなじみのテレグラムと似たような機能があります。
Discordはユーザ名とメールアドレスだけで簡単に登録できます。ただ見ているだけ、いわゆるロムも可能です。
XPのコミュニティはDiscord内の「XP日本」というグループです。コミュニティの盛り上がり具合をぜひ一度確認してみてください。
Rainという投げ銭も行われる
XP日本コミュニティ内では投げ銭としてXPを配ることができます。XPのコミュニティでは投げ銭のことを「Rain」と呼んでいるようです。
ツイッターを利用した投げ銭に対してDiscord内でのRainと理解するといいかもしれませんね。
公式ページへRainを受け取るには?
コミュニティ内でばらまかれたRainを受け取るにはDiscord内にXPウォレットを作成する必要があります。
XPウォレットを作成すると、Rainが行われた際に、ばらまかれたRainはログインしている人全員に均等に配分されます。
ただし、RainでもらえるのはXPではなく、「Game Balance」になります。Game Balanceを引き出すとXPに変換されます。
Rainはどんな時に行われる?
Rainはコミュニティを盛り上げるために、ツイッターなどで告知される場合があります。
またクリスマスなどのイベント時にも大規模なRainが行われるようです。執筆時(2018年2月8日)から一番近いイベントと言えば、2月14日のバレンタインデーです。
いまからDiscordに登録しておけば、Rainをもらえるかもしれませんね。
XP日本コミュニティではRainの受け取り方やウォレットの作り方などは#faqから確認することができます。
ホリエモンも登場
盛り上がりがすごすぎて、チャットを見るのが追いつかないほどのXPですが、実はホリエモンも登場したことがあります。
ホリエモンも注目しているXPコミュニティですから、きっと潜在能力は高いのでしょう。
もちろん、XP人気の火付け役となったイケハヤさんも時々チャットに登場していますよ。
まずはDiscordに登録してXPコミュニティーに参加しよう
ここまで読んでみて、いかかがでしょうか?XPコミュニティをのぞいてみたくなりませんか?
DiscordのXP日本コミュニティに参加するには招待コードが必要です。リンク先からXPコミュニティーに参加することが可能です。
あらかじめDiscordに登録しておけば、招待コードを入力するだけで簡単にコミュニティーに参加できます。
XPちゃんねるやXPのべるでも盛り上がっている
XPコミュニティーの参加者が独自に展開しているサービスも盛んになっています。
XPちゃんねる
自作のイラストをXPちゃんねるにアップロードすることで、XPコインを投げ銭として受け取ることができます。
投げ銭という言葉からわかる通り、ツイッターのbotを利用したサイトになります。投げ銭BotであるXPちゃんというキャラクターのイラストが特に人気です。
XPのべる
2017年12月29日にXPのべるという投げ銭サービスが開始されました。XPちゃんねるの姉妹サイトとして開設され、小説を扱うサイトのようです。投げ銭Bot XPちゃんを利用している点ではXPちゃんねると同様です。(2018年2月8日現在では閉鎖されているようです。)
アルゴリズムにPoS(proof of steak)を採用
XPの最大の特徴ともいえるのが、PoSアルゴリズムを採用している点です。
PoSとは簡単に言うと、XPをたくさん持っているだけでXPをマイニングできるという仕組みのことです。
ビットコインなどはPoWを採用しており、マイニングには専用のマシンや、電気代がかかるという問題があります。
その点、PoSでは保有する通貨の量に応じてマイニングの権利が与えられるため、環境負荷の少ない方法だと言えます。
PoSを採用する仮想通貨として有名なのがイーサリアムです。厳密には、イーサリアムは現在ではPoWを採用しており、今後PoSに移行する予定のようです。
PoWとPoSはともに、格差が広がりやすい仕組みと言われていますが、仮想通貨自体の歴史がまだまだ浅いため、どちらが優れているのか、実際に格差は広がるのかの検証はできていません。
仮想通貨に詳しい専門家などの間でも意見が分かれており、引き続き議論されていく議題のひとつです。
XPウォレット内に入れておくだけでPoSマイニングができる(自動で増えていく)
さて、仕組みとしてのPoSの話はいったん置いておいて、PoSがどれだけありがたいシステムであるかを考えてみたいと思います。
XPを購入した人のほとんどは、XPが値上がりすればうれしいはずです。また、目先の値上がりでなく、今のうちにXPの枚数を増やしたいと考えている人もいるでしょう。
PoSアルゴリズムは所有するXPに応じてマイニングの権利が与えられる仕組みです。
これはつまり、ウォレットにXPを入れておくだけで、自動的にマイニングするということになります。もっと言うと、XPが自動的に増えるということです。
XPの単価は非常に低く、0.2円~0.3円です。
この値段なら大量のXPを保有することもそれほど難しくはありません。さらに、保有するXPが自動的に増えていくということは、マイニングできる量も増えていくということです。複利効果というやつですね。
XPのマイニング方法と手順
ではXPのマイニングの方法をご紹介しましょう。
XPのマイニングには2つの方法があります。
1.クラウドマイニングサービスを利用する
2.専用ウォレットを利用する
POSクラウドマイニングサービスを利用することで、大量のXPを持っていなくても「POSコミュニティプール」上でマイニング報酬をシェアすることができます。
基準としては、XPの保有量が1,000万枚以下の場合はクラウドマイニングを利用したほうが効率が良くなります。
POSクラウドマイニングサービスではCryptoUnitedを利用するといいでしょう。CryptoUnitedの使い方を簡単にご紹介します。
2.2段階認証を設定する
3.XPを入金する
これだけです。かなり効率よくマイニングできるので、枚数が少ない方はご利用ください。
次に専用ウォレットでマイニングする方法です。
XPの専用ウォレットはXP公式ページからダウンロードできます。ダウンロードしたら、ウォレットをインストールして、XPをウォレットに送金するだけです。
手順を順に確認してみます。
公式サイトからダウンロードします。
2.ウォレットを起動する
インストーラーはないので、そのまま起動します。
3.ウォレットを同期する
ウォレットとブロックチェーンを同期します。この作業には時間がかかりますが、おとなしく待つしかありません。
4.ウォレットにXPを送金する
取引所で購入したXPをウォレットに送金します。アドレスの間違いがないように細心の注意を払いましょう。
5.ウォレットを暗号化し、アンロックする
5-1.暗号化
ウォレットの「Settings」→「Wallet Security」→「Encrypt Wallet」を選択
5-2. アンロック
「Settings」→「Wallet Security」→「Unlock wallet for mining」を選択
6.マイニング開始
5までの手順でマイニング開始されます。マイニング中はウォレットを起動しておく必要があります。当然PCの電源を切ってはいけません。また、スリープモードにもならないように設定を変更しておきましょう。
売買できる取引所を紹介
XPを売買できる取引所は非常に少なくCoinExchangeとCryptBridgeぐらいしか選択肢になりません。ただし、前述のとおりCriptopiaへの上場も予定されているようなので、続報を待ちましょう。
多くの草コインを扱っているCoinExchange(コインエクスチェンジ)
CoinExchangeは非常に多くのアルトコインを扱っています。XPをはじめ、まだまだこれから成長するであろう草コインを取引するならばCoinExchangeがおすすめです
CoinExchangeのポイント
- 手数料は0.15%
- XPをビットコイン建てで購入できる(その他ドージコインでも購入可能)
- 多くのアルトコインを扱っている
分散型取引所であるCryptBridge(クリプトブリッジ)
CryptoBridgeでもXPを購入できます。分散型取引所ですからハッキングのリスクが少なく、登録が簡単です。
一方で手数料が高めであるなどのデメリットがあります。
CryptoBridgeのポイント
- 手数料は0.2%
- XPはモナーコイン、ビットゼニー、ドージコインで購入可能
- 分散型取引所
CoinExchangeとCriptoBridgeを比べると手数料ではCoinExchangeに軍配が上がります。
また、使いやすさや取引の成立のしやすさから考えてもやはり、CoinExchangeがよさそうです。
分散型取引所はまだまだこれからの取引所です。登録をしておいて損はないと思いますが、XPを買うのであればCoinExchangeをおすすめします。
価格推移とチャートの形状
XPの価格推移をチャートから読み取っていきましょう。
チャートをみると、XPはほとんど値が付いていないほどの低い水準で推移してきたことが分かります。
マイナーな草コインに注目が集まった2018年1月中旬には一気に値上がりし、0.6円近くまで行きました。その後は、急騰の反発や、仮想通貨規制に関連するニュースコインチェック問題などにより、一気に急落しています。
それでもほとんど0円だったことを考えると急激に価格が上昇していることが分かります。
今後、このまま推移していくのか、再び急騰するのかに注目したいですね。
将来性と今後の発展性
XPは想定されている利用方法が実際に行われてはいますが、想定されたすべてのシーンで利用されているわけではありません。
今後、利用できるシーンが増えれば需要が高まり、価格が上昇することが予想されます。
XPの利用法として最も注目されているのが、ゲーム内で稼いだ経験値をXPと交換してゲーム外に持ち出せる機能です。似たような機能を持つ仮想通貨が次々と現れるなかで、先行組のXPがどれだけの存在感を示せるのかがカギになりそうです。
XPには応援してくれている人がたくさんいます。それはコミュニティの盛り上がりを見れば一目瞭然です。コミュニティが盛んな仮想通貨は価格が上昇しやすい傾向にあるため、XPの将来性には期待をしてもいいのではないかと思います。
また、XPを経験値として利用できるゲームが開発されれば、ますます面白い展開になるのではないか、と予想しています。XPを経験値だけでなく、ゲーム内通貨として利用するという可能性もありますね。
いずれにせよ、ゲームと仮想通貨の相性は悪くはありません。XPをはじめとしてゲーム系仮想通貨の動向には引き続き注意を払っていきたいと思います。
まとめ
仮想通貨XPはゲームの購入に使える実用的なものです。XPをささせるコミュニティーも発達しており、ツイッターを使った投げ銭やコミュニティー内でのRainを通じてXPを広める活動も盛んです。
XPはPoSアルゴリズムを採用している点も他の仮想通貨との違いです。現在メジャーな仮想通貨のほとんどはPoWを採用しており、様々な問題が指摘されています。PoSを採用した仮想通貨としての将来性、ゲーム関連通貨としての将来性ともに楽しみですね。