仮想通貨取引で効率的に稼ぎたいのなら、「Airdrop(エアードロップ)」を利用しない手はありません。
Airdropと言ってもiPhoneの共有機能ではなく、仮想通貨をタダで貰うことが出来る話題のサービスのことです。通常であれば多額の投資をして購入しなければならない仮想通貨を無料で入手できるとあって、今や世界中のトレーダーがAirdrop関連の情報収集に心血を注いでいます。
はたしてAirdropとはどのようなサービスなのか?なぜ仮想通貨をタダで手に入れることが出来るのか?危険性は無いのか等、仮想通貨初心者にとって気になる情報をまとめてみました!
Airdropとは?
Airdrop(エアードロップ)は、日本語に訳すと「物を空中から投下する行為」を意味する言葉です。飛行機からパラシュートで落下したり、物資を地表に向かって放り投げたりする時にAirdropという言葉が使われます。
仮想通貨の世界におけるAirdropは、特定のトークン(仮想通貨)を無料でトレーダーに提供するサービスのことを指します。
「え?嘘でしょ?そんなおいしいサービスあるわけないじゃん!」と疑う方がいるかもしれませんが、本当です。Airdropのイベントに参加すれば、1円たりとも購入金額を支払うことなく将来性に長けた仮想通貨を新たに入手することができます。
「棚からぼたもち」ということわざがあるように、まさに労せずして資産を増やすことができる天からの恵み物というわけです。
具体例を挙げると、2017年8月にビットコインのハードフォークが実施されて「ビットコインキャッシュ」が誕生した際に、ビットコイン保有者を対象にビットコインキャッシュがAirdropされました。イーサリアム保有者を対象にOmiseGoという新規トークンがAirdropされたこともあります。
他にも数えきれないほどたくさんの事例があり、Airdropは現在も不定期に実施されています。
Airdropが行われる理由
世界的に仮想通貨がブームになっている現状、放っておいても仮想通貨を高値で買いに走る投資家が少なくないのに、何故わざわざ新規トークンを無料で配布するのでしょうか?サービス精神が豊富過ぎて、逆に心配になってしまいます。
もちろん、Airdropは慈善事業ではありません。発行側もビジネスとして仮想通貨事業に携わっているため、タダで新規トークンを配布するからにはちゃんとした計算があります。
その最大の目的は、新規保有者獲得のためのプロモーションです。オンラインゲームの世界でもオリジナルグッズプレゼントなどの事前登録特典があるように、一部トークンを無料でリリースすることで一気に世間の注目度・認知度を高められる強みがあります。
いかに仮想通貨がブームになっているといえども、現実問題としてリリースされたばかりの仮想通貨を警戒する投資家は少なくありません。そんな時、Airdropを活用したキャンペーンを行えば、手っ取り早く一定の保有者数を確保することが可能となるのです。
Airdropのメリット
Airdropには、発行者側・投資家側双方にとってたくさんの魅力があります。それぞれのメリットをまとめてみましょう。
発行者側のメリット
- 簡単に知名度アップ&ホルダー確保を実現できる
- 宣伝費を払うことなく抜群の広告効果を得られる
- トークン保有者を確保することで初期段階から流動性を高められる
投資家側のメリット
- 軍資金の少ない個人投資家でもタダで仮想通貨を貰えて自己資産を増やせる
- 配布されたコインが上場すれば、価格が高騰して莫大な利益を得られる可能性がある(高騰しなくても元手が無料なので損失無し)
- Airdrop前に該当の仮想通貨が買われて値上がりしやすく、相場に与える影響を自分のトレード予想に活かせる
Airdropのデメリット
こうして見ると、Airdropに参加すれば誰でも簡単に利益を得られる魔法のシステムであるかのように思えます。
しかし、世の中タダほど高いものはありません。当然Airdropにもいくつかのリスクがあり、それを知らずに軽々しくイベントに参加すると後で痛い目に遭う可能性があります。事前に把握しておくべきAirdropの注意点をご紹介しましょう。
- 手に入れた新規トークンが値上がりしなかったら、費やした労力が無駄になる
- ERC20トークンの場合、受け取りの際に公式ウォレットを準備しておかなければならない(取引所のウォレットは不可。MyEtherWalletがお勧め。)
- 投機目的の参加者が多いせいで、Airdrop終了後に価格が大暴落する恐れがある
- Airdropを騙った「詐欺事例」が少なくない
特に、最後のデメリットは要注意です。仮想通貨ブームに乗じて投資家からお金をだまし取ろうと画策している詐欺師が、ICOだけでなくAirdrop業界にも出没しています。
イベント参加時に登録したメールアドレス宛にうざいスパムメールが送りつけられてくる程度ならまだ良い方です。分配された新規トークンそのものにウイルスが仕込まれていて、大量の残高を抱えているアドレスがハッキングの標的にされてしまう悪質なケースもしばしば報告されています。
素性の分からない相手に個人情報を渡すと、どのように悪用されるか分かったものではありません。くれぐれもパスワードや秘密鍵等の重要情報を絶対に先方に渡さないように気を付けましょう。
Airdropに参加する方法および今後予定されているAirdropについて
さて、それでは実際にAirdropに参加する手順についてご紹介しましょう。
Airdropには色々な種類があり、タイプによって参加の仕方が若干異なります。どんなものがあるか、Airdropの主な種類をまとめておきましょう。
- 特定の仮想通貨を事前に購入してウォレットに入れておくと分配される
- アカウント登録やフォーム入力、SNS連携等の作業を行うと分配される
- 仮想通貨フォーラムのヘビーユーザーを対象に分配される
何らかの仮想通貨を購入しなければならないものから単純作業のみでOKなものまで多岐にわたっていますが、共通しているのは「発行者側が指定したアクションを行う必要がある」という事です。
そして、多くのAirdropには参加定員があり、基本的に「早い者勝ち」です。
Airdropの情報は開発者などから事前に必ず通知されるので、それらの情報を絶対に見逃さないよう神経を研ぎ澄ませておくことが大切です。
大半の日本人トレーダーは仮想通貨の情報網としてツイッターを活用していますが、より最新の情報を自分で取得したい方は”bitcointalk”というフォーラムをチェックしましょう。bitcointalkには様々なAirdrop情報が掲載されており、仮想通貨関連の情報を収集したい時にこの上なく重宝します。
BitcoinTalkについて
BitcoinTalkは、Simple Machinesが開発したオープンソースのソフトウェア・Simple Machines Forumによって運営されている仮想通貨情報専用の掲示板サイトです。海外版の2ちゃんなる(現5ちゃんねる)と思えばイメージしやすいのではないでしょうか。
BitcoinTalkは世界最先端の仮想通貨情報を取り扱っており、トレーダー同士の他愛のない雑談から新アルトコインの発表まで多彩な情報を閲覧できるのが特徴的です。ちなみに、大人気アルトコインのXEM(ネム)もBitcoinTalk発祥の仮想通貨です。
そしてフォーラムの参加者は、BitcoinTalk上で自由に発言することができます。書き込み数が多いほどレベルアップするランク制度が導入されており、このランクに応じてAirdropの分配量が大きく異なる仕様になっています。将来性に長けたアルトコインを少しでも多く手に入れたい方は、ぜひ積極的にBitcoinTalkのサービスを活用しましょう。
ランク | 書き込み数 |
---|---|
Brand new | 0 |
Newbiw | 1~29 |
Jr.Member | 30~59 |
Member | 60~119 |
Full Member | 120~239 |
Sr.Member | 240~479 |
Hero Member | 480~ |
BitcoinTalkの新規登録手順
BitcoinTalkの各種サービスを利用するためには、まず会員登録を行う必要があります。以下の手順を実行してください。
- 会員登録リンクをクリックし、Register画面に移動。
- ユーザーネーム、メールアドレス、パスワードを設定し、画像認証やセキュリティ認証を突破したら”Regigster”ボタンをクリック。
- 登録に成功したら、トップページに自分のIDが表示されているはずです。
- PROFILEをクリックして左メニューのSummaryを選択すれば、現在の自分のアカウントのステータスをチェックすることができます。このページのURLに表示されているIDはAirdrop申請時に必要となるため、表示のさせ方をしっかり覚えておきましょう。
BitcoinTalkの書き込み手順
ユーザー登録したら、スレッドにどんどん自分の意見を書き込んでいきましょう。
- トップページにアクセスし、任意のスレッドをクリック。
- スレッドに新たに書き込む際は”reply“を、他のユーザーの書き込みに返信する際は”quote”ボタンをクリック。
- フォーム欄にテキストを入力して”Post”をクリックすれば投稿できます。ちなみに、太字や打消し線、絵文字などの装飾にも対応しており、ただ文章をだらだらと書くだけでなくカラフルに彩ってみると他のユーザーからの関心を集めやすいです。
ただし、荒らし防止のため短時間での連続投稿はできません。定期的にアクセスしてコツコツランクを上げていきましょう。
BitcoinTalkでAirdropの情報を検索する手順
さて、肝心のAirdropに関する話題は、Announcements (Altcoins) で公開されています。
実際にリンクをクリックしてみると、過去の分も含めてあまりにも膨大な情報量が掲載されていて訳が分かりません。まずは検索ボックスに”airdrop”と入力して、Airdrop関連のスレッドだけを抽出しましょう。(公式の検索ボックスは性能が低いので、ブラウザの検索機能を使うのも可。)
対象キーワードがハイライト表示されます。Airdrop関連のスレッドにアクセスしたら、後は指示に従ってイベントに参加するのみです。英語が分からない方は、Google検索などの翻訳サービスを活用すると良いでしょう。
わざわざ手動でチェックするのが面倒くさいという時は、Airdrop情報を専門的に取り扱っているツイッターアカウントをフォローしておくのもお勧めです。新着情報をいち早くお知らせしてくれるだけでなく、自分でチェックした時においしい案件を見落としてしまうリスクを減らすことができ、大変重宝します。
まとめ
Airdropを活用すれば、日々の仮想通貨取引よりも簡単に利益を狙える魅力があります。ICO同様、法整備の後れている分野であり、詐欺に巻き込まれてしまうリスクもありますが、ツイッター等の情報を参照すればヤバそうな案件を事前に察知することはできます。初心者の方でも挑戦する価値は十分にあるでしょう。
1月27日時点で、ActionCoin(会員登録のみで1,000コイン付与)、Sphere(サインアップで50コイン付与)、DealBox(ユーザー登録で500コイン付与)等のAirdropが実施されています。
また、イーサリアムクラシックのハードフォークによりCallisto(カリスト・CLO)が2018年3月頃に誕生予定です。ビットコインのハードフォーク乱立のせいですっかり飽きられてしまった感があるハードフォークネタですが、イーサリアムクラシックのハードフォークで再び市場が盛り上がるかどうか注目です。