仮想通貨の基礎知識

【円建てで考えるべき理由】アルトコインは円建て or ビットコイン建てのどちらで考えるべき?

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投資したアルトコインの損益を考える場合、日本円建てで評価する方法と、ビットコイン建てで評価する方法の2つがあります。
国内の取引所を利用している場合、円建てで表示されるのも標準的ですが、海外の取引所では、便宜上ビットコイン建てであることがほとんどです。

ビットコインは仮想通貨の「基軸通貨」といわれているので、ビットコイン建てで考えられるシーンは多くあります。
一方、日本人の投資家なら、最終的な利益確定は日本円で行うはずです。
さて、アルトコインの評価額について、円建てとビットコイン建てのどちらで考えるのが正しく、理にかなっているのでしょうか?

アルトコインを「○円相当」で示すか、「○BTC相当」で示すかの違い

アルトコインの価格は日々変動しています。
価値が上昇したり下落したりする中、「そのアルトコインはいくらの価値があるのか?」を確認するのが投資家の仕事です。
その「いくら」の部分を日本円で考えるのが円建て、ビットコインで考えるのがビットコイン建てです。

  • このアルトコインは○○円の価値がある→円建ての視点
  • このアルトコインは○○BTCの価値がある→ビットコイン建ての視点

どちらで見るかは「考え方」の問題なので、円建てでもビットコイン建てでも、アルトコインの本質的な価値には変化がありません。
しかし、注意が必要な点として、「円建てで見ると利益が出ているのに、ビットコイン建てで見ると損失になっている」というケースがあることです。ただしこの場合も、あくまでそう見えるだけなので、実際にはアルトコインの価値を計るモノサシが日本円なのか、それともビットコインなのかの違いと考えて問題ありません。

円建ての場合もビットコイン価格に左右されることを知っておく

円建てでも、ビットコイン建てでも、実際の取引所の価格から価値を算出している仕組みは同じです。

円建てならビットコイン価格の影響を受けないと考えるのが自然かもしれません。
しかし、実際にはそうではなく、円建てでもビットコインの価格変動の影響を多いに受けることになります。

なぜなら、ビットコインは多くの取引所で基軸通貨として特別な地位を与えられているからです。

基軸通貨とは、もっとも中心的な存在となる通貨のことを指します。
さらに仮想通貨業界では、「取引所おいて売買のハブとなる通貨」も基軸通貨と呼んでいます。たとえば、アメリカの取引所では日本円入金に対応していないことから、ビットコインを送金することで入金を行います。

ビットコインは基軸通貨なので、ビットコインがあれば多くのアルトコインを直接購入することができるからです。
たとえば、ビットコイン/リスク(Lisk)という通貨ペアで、ビットコインを元手にリスクを購入できます。しかし、モナコイン/リスクというアルトコイン同士の通貨ペアはマイナー過ぎるので、モナコインを元手にリスクを購入する場合、ビットコインを経由する必要があるのです。

このような取引所では、ビットコインが基軸通貨です。
これと同じように、日本円/アルトコインの通貨ペアはかなり少ない現状があります。
そのため、ビットコインを経由してアルトコインを売買する必要が出てきます(日本円→ビットコイン→アルトコインと、資産を換えていく)。
これにより、アルトコインの評価額を円建てで見ても、やはりビットコインの価格変動は無関係ではありません。具体的には、アルトコインの価格はビットコイン価格に引っ張られるように上下するケースがよく見られます。

ビットコイン/日本円の価格が変動しても、ビットコイン/アルトコインの価格にすぐ反映されないことが多いからです。

円建てとビットコイン建てはどちらが理にかなっているのか

円建てとビットコイン建ての基礎知識を述べてきましたが、結論として、円建てとビットコイン建てはどちらが優秀で、理にかなっているといえるのでしょうか?
前述のように、これは「考え方」の問題ですので、絶対的に正しい評価額の算出方法というのはないでしょう。

上級トレーダーの間でも意見が分かれる問題です。必ずどちらかの方法で評価しなければなりませんので、筆者なりの意見をご紹介したいと思います。

ビットコインは基軸通貨だが評価額は日本円で算出すべき

上述のように、円建てとビットコイン建ての違いは、アルトコインをどちらのモノサシに換算して評価するかという違いです。
モノサシというからには、伸び縮みしない、つまり安定した通貨を採用したいところですので、筆者としては、「円建て」が理にかなっているのではないかと考えています。

ポイントとなるのはビットコインではなく、あくまでアルトコインの損益を評価しようとしている点です。
アルトコインを純粋に評価するためには、値動きの激しいビットコインを基準にすべきではありません。アルトコインの絶対的な価値は値上がりしていたとしても、ビットコインがさらに急騰した場合、アルトコインが相対的に下落しているように見えてしまう恐れも、ビットコイン建てにはあります。

しかし、投資家のなかには実際、ビットコイン建てを推奨している方もいます。
大規模取引所でビットコインが基軸通貨として使われているから、というのがその理由です。たしかに、「ビットコインこそ中心的な価値の基準」という考え方であれば、ビットコイン建てのほうが理にかなっているかもしれません。

これからは仮想通貨の時代なので、貯金もビットコインで行う、というくらいの相場観を持っている投資家なら、ビットコイン建てで考えるべきかもしれません。
しかし、やはりアルトコインの価値を正確に知るためには、最終的な利益確定が日本円で行われることや、価値が安定しておりモノサシとして用いやすいことから、円建てが好ましいと考えられます。

円建て・ビットコイン建ての比較 ネム(NEM)の評価額の例

2018年1月7日時点のNEMの円建てチャートを見てみると、直近約60日間で10倍(!)もの値上がりを記録しています。
具体的には、2017年11月12日時点で1NEM約20円から、2018年1月3日には200円を超えました。

続いて、上記と同じNEMのビットコイン建てチャートを見てみると、円建てでは10倍の値上がりだったところ、ビットコイン建てでは4.5倍の上昇しか見られませんでした。

これは、日本円に対し、ビットコインがさらに上昇傾向だったのが原因です。NEMも値上がりしましたが、ビットコインも同時期に値上がりしたため、相殺されて値上がりが少なく換算されたのです。
具体的なビットコイン建てのチャート価格としては、2017年11月12日時点で1NEM約0.000025BTCでしたが、2018年1月3日には0.000115BTCまで上昇しました。

ビットコイン建てでは正しい資産額が把握しづらい

上述のNEMの価格変動では、円建てで約10倍、ビットコイン建てで約4.5倍の値上がりとなりました。
このように、評価方法の違いにより、どれくらい値上がりしているかどうかの判断も異なってきます。これは決して特殊な例ではなく、このような誤差は頻繁に生じることとなるので、円建てなら円建て、ビットコイン建てならビットコイン建てといったように、評価方法を統一しておいたほうがよいでしょう。

やはり正確な資産を把握するには上述のとおりアルトコインは円建てで考えるべきだろうと思いますが、ビットコイン建てのメリットとして、「世界中の投資家がチェックしている」ということが挙げられます。
円建てチャートは、主に日本人を中心に見られており、日本人投資家の心理が反映されやすくなっています。しかし、海外の投資家には見られていません。世界中の投資家の心理を読むためには、やはりビットコイン建てチャートをチェックするべきでしょう。

上昇トレンド・下降トレンドといった判断も、ビットコイン建てのほうが世界の投資家の感覚に近いのではないかと思われます。
つまり、投資判断のためにチャートを見るならビットコイン建ては有用ですが、正確な資産を把握するには円建てが適していると考えるのが妥当でしょう。

ビットコインは「基軸通貨」だが、価値の基軸ではない

ビットコイン建てで見るべき、という考え方には次の意見もあります。
「円建てで利益が出ていたとしても、ビットコイン建てで損失となっているのなら、それはビットコインに投資できなかった機会損失だ」というものです。
つまりアルトコインではなく、ビットコインを買っておけばさらに利益を出すことができた相場にもかかわらず、円建てで「利益が出ているからよし」としてしまいやすいという指摘です。
この考えは、投資家の間でも根強くあるようで、ネット上でもちらほらと見かけます。

しかし、反対にビットコインだけが暴落している相場においてビットコイン建てで見ると、アルトコインは値上がりしていないにもかかわらず、チャート上では急騰しているように見えるのではないでしょうか。
ビットコイン建てにはこのようなデメリットもあるわけです。
ビットコイン建てで見ている投資家とはいえ、最終的には日本円で利益確定するので、急騰しているように見えたアルトコインですら円換算では増えていなかったということになります。これでは、とても理にかなったやり方とはいえないでしょう。

結論として、もっとも値動きが安定しており、日本人の最終的な利益確定対象である「日本円」で、アルトコインの損益を見るべきだと考えられます。
ビットコインは、あくまで仮想通貨のラインナップのなかではアルトコインの価値を計るのに適しているといえますが、法定通貨まで視野を広げれば、日本円以上に適した通貨はないでしょう。アルトコインの正しい損益計算の方法に迷っていた方は、上記の考えを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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