仮想通貨取引にもスワップポイントがある?日毎に発生する借入手数料
投資による利益といえば、価格差によって生じるキャピタルゲインだけではありません。
金利や配当、株主優待などのインカムゲインも投資から得られる主要な利益です。投資家の中には10年20年と長い歳月をかけることで、キャピタルゲイン以上のインカムゲインを得ることに成功した人が多くいます。
仮想通貨のスワップポイントとFXのスワップでは何がちがうのでしょうか。
・仮想通貨取引所のスワップポイント
について比較しました。
業者名 | スワップ |
---|---|
ビットバンク | 無料 |
Zaif | 0.039% |
coincheck | ロング0.045% ショート0.05% |
bitflyer | 0.04% |
GMOコイン | 0.03% |
BITPoint | 0.035% |
BTCBOX | 変動 |
kraken | 4時間毎に0.01%から0.02% |
みんなのビットコイン | 0.05% |
ビットトレード | FX取引なし |
Liquid by QUOINE | 0.05% |
インカムゲインの魅力といえば、放置するだけで利益を稼げる点です。不動産の家賃収入などはまさに典型的なインカムゲインです。
スワップポイントもそんなインカムゲインの一つであり、FXでは非常に有名です。
スワップポイントとは外貨預金で言うところの利息のようなもので、高金利な国の通貨を購入し、保有し続けると、その日数に応じてスワップポイントと呼ばれるインカムゲインを稼ぐことが可能です。
法定通貨にはそれぞれの国の中央銀行が定める政策金利が存在するため、スワップポイントが得られて当然なのですが、政府が存在しない暗号通貨には政策金利なんて無いにも関わらず、なぜスワップポイントが付くのでしょう?
仮にスワップポイントが付与されるとして、業者ごとに違いはあるのでしょうか?
仮想通貨取引にもスワップポイントがある!ただし借入手数料のため基本はマイナス
FXのスワップポイントというと、二国間の金利差によって生じるものであり、金利の高い通貨を購入するとスワップポイントによる利益が期待できます。では、仮想通貨におけるスワップポイントとは一体何なのでしょう。
そもそも仮想通貨取引におけるスワップポイントはFXのスワップポイントとは似て非なるものです。FXのスワップポイントが二国間の金利差であるのに対し、仮想通貨取引のスワップポイントは借入手数料、要するに取引コストのようなものです。
ちなみに、ロールオーバーの時間はだいたい深夜0時であることが多く、この時間帯に仮想通貨のポジションを保有したままでいると、スワップポイントとしてコストが発生する可能性が高いです。
それだけに、深夜0時のロールオーバーが発生する時間帯は、ロールオーバーを避けるべく売りの注文が発生し、仮想通貨のレートが下落する可能性もあることでしょう。
これが為替市場を相手にしているFXの場合、ポジションの方向性によってはマイナススワップが発生することもあるのでしょうが、仮想通貨のスワップポイントは基本的に方向性に関わらずコストになると考えた方が良いでしょう。
それだけに、業者を選ぶ際にはできるだけスワップポイントが低い仮想通貨業者を選択した方が良さそうです。
仮想通貨業者ごとの比較表!ロールオーバーを気にせずに取引できる業者はどこ?
仮想通貨のFX取引をすると、業者によってそれぞれスワップポイント、要するに借入手数料が発生しますので注意しましょう。
これが法定通貨を対象としたFXの場合、ロングポジションでスワップポイントが発生する通貨ペアは、ショートポジションになるとマイナススワップになるものなのですが、仮想通貨に関して言えばショートだろうとロングだろうと関係なしに借入手数料が発生するケースがほとんどです。
例えば、ロングポジションの借入手数料が0.05%、ショートポジションの借入手数料は0.06%といった具合に、それぞれのポジションごとにスワップポイントによる費用が発生するものです。このスワップポイントによる費用はロールオーバーする毎に発生するため、余計な費用を払いたくないのであれば、デイトレードのような短期売買をするか、スワップポイントが低い仮想通貨業者を選択する必要があります。
比較ランキングTOP3!低コストな取引ができる業者
FXのスワップポイントといえば、法定通貨が相手であればとても美味しいメリットなのですが、仮想通貨の世界においてはただのコストでしかありません。
そのため、スワップポイントは無いに越したことはないです。できるだけ低コストな取引をしたいのであれば、スワップポイントが低い仮想通貨業者を選びましょう。
反対に、スワップポイントが高い仮想通貨業者を選択すると、ロールオーバーが発生する度に費用が加算されていくため、ビットコインを長期保有したいという投資家にほど、相性が悪いです。
長期投資をするにあたり、スワップポイントが高い仮想通貨業者は避けた方が賢明でしょう。
では、もっともコストが安い業者はどこなのでしょう?
現状のところ、どこの業者にもスワップポイントが付与されるのですが、唯一の例外としてビットバンクだけが無料です。ビットコインを長期保有するつもりなら、断然ビットバンクがオススメです。
仮想通貨業者の世界において最もスワップポイントが高いコスト高な業者
仮想通貨業者の世界において最もスワップポイントが高いコスト高な業者というと、まず同率第一位として「Liquid by QUOINE」と「みんなのビットコイン」があります。
Liquid by QUOINEとみんなのビットコインのスワップポイントはショートとロングともに0.05%であり、どちらも業界において高水準の費用となります。
ロールオーバーが発生する度に、業界でも特に高いスワップポイント分の費用が加算されていくだけに、ビットコインを長期保有したいという投資家との相性が非常に悪いです。
スワップポイントのコストが高い業者第三位は「coincheck」
スワップ:0.035%
coincheckはロングこそ0.045%と、1位の業者と比較して低コストなのですが、ショートポジションのコストが0.05%と1位の業者と同水準のコスト高となるだけに、ロールオーバーの時間帯にはポジションを決済しておかないと費用が加算されて、投資家は手痛いダメージを負うことになります。
ちなみに、ロングポジションのコスト0.045%という数字も、他の業者と比較するとコスト高となるだけに、ロングにしろショートにしろ、これらの業者を使用して長期投資は避けた方が賢明です。
coincheckはこれらの二社と違い、レバレッジは5倍という低い水準となります。ただ、ロスカットの基準が50%とかなり低いため、柔軟性のある取引が出来ることでしょう。
なによりcoincheckはFX取引よりもむしろウォレットとしての機能性が強い業者です。coincheckのアプリをインストールしておけば、ビットコインでレストランの決済が出来ますし、電気料金ですらビットコインで決済が可能です。
coincheckとしては、FX取引のサービスよりもむしろ別方面のサービスの力を入れているだけに、スワップポイントが高いというデメリットがあったとしても、大きな痛手とはならないのかもしれません。
Liquid by QUOINEといえば、ハイリスクハイリターンで有名な仮想通貨業者
スワップ:0.05%
レバレッジを25倍に設定して取引できる業者の一つです。Liquid by QUOINEはスワップポイントこそ高いというデメリットがありますが、その一方でスプレッドは業界で最狭水準という特徴があるだけに、かなりデイトレード向きの業者と言えるでしょう。
スワップポイントが高いコスト高な仮想通貨業者のため、仮想通貨FX取引がしたい投資家からすれば一見すると利用するメリットはほとんどないように思われます。
それにも関わらず、なぜこれらの業者のスワップポイントは業界で高水準なのでしょう?
その原因はおそらく、これらの業者は業界において特に高いレバレッジを提供しているからです。
みんなのビットコインも同様にレバレッジは25倍
スワップ:0.05%
非常にハイリスクハイリターンな仮想通貨FXが出来る業者です。さらに、業界でも特に手数料の安い業者であり、非常に使いやすい取引ツールを用意しているなどの特徴があります。「みんなのビットコイン」は確かにスワップポイントが高いのですが、使い勝手の良い取引ツールを使用してレバレッジ25倍のハイリスクハイリターンな仮想通貨FX取引ができるというこの環境は、なかなか見過ごせない魅力です。
ビットコインFX取引をするにあたってオススメの仮想通貨業者
ビットコインFX取引をし、ロールオーバーするまでポジションを保有すると、毎回スワップポイントという形で費用が発生します。
それだけに、ロールオーバー時の費用を極力避けて仮想通貨FX取引をするのであれば、スワップポイントが無料のビットバンクが一番のオススメになるでしょう。
ビットバンクはスワップポイントが無料で、低コストな取引ができる事に加え、レバレッジも20倍とハイリスクハイリターンな取引ができる環境が整っています。
もちろん、リスクが大きいということはそれだけ損失が大きくなる危険性も孕んでいるため、注意しましょう。
ただ、単純に仮想通貨FX取引に最適な業者といえば、やはり現状のところビットバンクが一番かもしれません。