仮想通貨の基礎知識

仮想通貨の代表格ビットコインに終わりはあるのだろうか?

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公開当初から発行枚数の上限や発行ルールが決まっている

多くの注目を集めている仮想通貨の代表格であるビットコイン。
一般的な貨幣とは異なり、ビットコインが公開された当初から発行枚数上限や発行がルールがすべて決まっています。常にレートが変動しているビットコインですが発行がストップしたり、価値がなくなることなどはありえるのでしょうか。

ここではビットコインの発行枚数の上限や半減期などの発行ルール、ムーアの法則との関係についてなど紹介します。

ビットコインの発行枚数の上限は2100万枚で10分ごとに発行される

ビットコインは現在発行されている貨幣とは異なり、発行枚数の上限が初めから決まっています。
円やドルなどのように中央管理者がコントロールするわけでなく、最初から「何枚まで発行するか」がすべて決まっているのが特徴です。

ビットコインの発行枚数の上限は最初から決まっている

円やドル・ユーロ・ポンドなど世界各国にさまざまな通貨がありますが、何れも経済動向によって政府や中央銀行が自由に発行量を調節しています。
極端な話、無限にお金を刷ることも可能ですが、インフレやデフレを防ぐために発行量をコントロールしているのです。中央銀行などの機関のないビットコインは、発行枚数が事前に2,100万ビットコインまでとシステムで決められています。

発行枚数が2,100万に達したらそれ以上は新しくビットコインが誕生することはありません。そのため、他の通貨のように大量に発行されてインフレになることがありません。また、発行枚数の上限が決まっているため今後ますます希少性が高まると言われています。
2,100万ビットコインが発行されるまでの発行スピードも予め決められており、最初は約10分ごとに50ビットコインが発行されているのですが、一定期間ごとに発行量が半減して2140年に2,100万ビットコインの発行が完了する予定です。

2009年に公開されて131年後の2140年には上限枚数に達する予定

ビットコインは短期間で発行枚数が増えてしまうとインフレリスクがあるため、発行上限の2,100万までをコントロールしながら発行しています。ビットコインは2009年に公開されて以来、毎日ほぼ10分ごとに新たなビットコインが発行されていて、およそ4年ごとに発行量が半減するため2140年には上限の2,100万ビットコインに達する予定です。予定通り進めば2141年以降は新たなビットコインが発行されることはなくなります。

オリンピックと同じで4年に1度訪れるビットコインの半減期

ビットコインの発行枚数は2,100万という上限が決まっていますが、決まっているのは上限だけでなく発行スピードもです。オリンピックのサイクルと一緒で、4年に1度ビットコイン発行の半減期が訪れます。2009年は1ブロックあたりのマイニングの報酬は50ビットコインでしたが、4年後の2013年には25ビットコインで次は12.5ビットコインと、どんどん半減されていきます。発行スピードがどう変わっていくのかを知っておくことで、よりビットコインへの理解を深めることに繋がります。

4年に1度訪れる半減期と呼ばれるビットコインの発行のルール

ビットコインは膨大な計算処理が必要なプルーフオブワークシステムであり、1番早く問題を解いて演算結果を出した人への報酬として新たなビットコインが発行されます(マイニング)。発行枚数の上限が決まっているビットコインは、マイニングの報酬としてでしか発行されず、その発行量も混乱防止のため4年に1度半減していくことが決まっています。つまり、公開された2009年よりも2017年の方が発行される数は少なくなるということです。発行量は、始めの頃は多くて途中からはほぼ一定量になる予定で、2017年には総量の87.5%、2033年には総量の99%が発行済になって残りを108年かけて発行していく予定です。マイニングの報酬がどんどん半減されていくのもビットコインの特徴です。

ムーアの法則とビットコイン半減期の関係性について

ムーアの法則をご存じですか。「名前はなんとなく聞いたことあるけど内容までは。。。」という人も多いのではないでしょうか。
ムーアの法則は半導体に関するものですが、ビットコインの4年に1度訪れる半減期とも関係性があります。ここでは、半導体に関するムーアの法則と半減期と法則の関係性について確認していきましょう。

ムーアの法則とは?トランジスタの数が指数関数的に増えていく

ムーアの法則とは、1965年にゴードン・ムーア氏(インテル創業者の1人)が「半導体の集積率は18ヵ月で2倍になる」という半導体に関する法則のことです。下記のように1年半で2倍、3年で4倍というふうに面積あたりのトランジスタの数が指数関数的に増えることで、CPUの性能などが加速度的に高まっていきます。

1年半後 2倍
3年後  4倍
4年半後 8倍
6年後  16倍
7年半後 32倍
9年後  64倍
10年半後 128倍

半導体のムーアの法則とビットコイン半減期の関係性とは?

ビットコインが4年に1度半減期を迎えるのは、ムーアの法則にもある通り、パソコンのCPU能力が指数関数的に高まって性能が発展していくためです。
ビットコインが発行されるのはあくまでもマイニングの報酬としてなので、パソコンの処理能力が関係してきます。

パソコンの処理能力が高まるほどマイニングにかかる時間は短くなるため報酬も減っていくという仕組みです。CPUはムーアの法則(法則が今後崩れる可能性も)により1年半ごとに倍に高まっていき、それによりマイニングのコストが下がるため、ビットコインは4年に1度報酬が半減されていきます。

現状では2140年で発行がストップする予定変わる可能性もゼロではない

ビットコインは現時点での予想では2140年に発行枚数が2,100万枚の上限を迎えて発行がストップします。
しかし、本当に2140年に上限を迎えるのでしょうか。それとも2140年までの残り約120年間で上限が変わる可能性もあるのでしょうか。

上限が変わるようであれば2140年以降に発行枚数上限を迎える可能性も出てきます。

現状では発行枚数上限は決まっているが今後変わる可能性もある

先述の通り、2017年には総量の87.5%が発行されて、2033年には総量の99%が発行されて残りの1%を108年かけて発行していきます。

このまま予想通りに2140年にビットコインの上限枚数である2,100万を発行し終えたら、翌年以降にマイニングによって報酬を得ることはできなくなります。しかし、2140年までに100%発行枚数の上限に変わりがないかといえば、そうではなく変わる可能性もあります。

ルール変更に動いたりシステム上問題が起きた場合など

ビットコイン所有者の多くが発行枚数の上限を上げようとルール変更に動いたり、2140年までの残りの期間でシステム上問題が起きた場合などは、発行枚数の上限が変わって2140年よりもっと先の時期に発行が終わるかもしれません。

ただし、現時点ではルール変更は困難ですので可能性は極めて低いと言えます。

ビットコインが掘り尽くされてしまったら…価値はどうなるのか?

4年に1回半減しながらも、毎年マイニングの報酬としてビットコインが発行されて上限に達した後はどうなるのでしょうか。
ビットコインの発行がなくなるということは、ビットコイン自体の価値もなくなるということなのでしょうか。だいぶ先の話にはなりますが、価値がなくなるのであれば購入も迷ってしまいそうです。

しかし、安心してもらいたのが、現時点では下記のように価値がなくなることはない。むしろ、希少性が高まると考えられています。

予想通り2140年にビットコインが掘り尽くされてしまったら?

予想通りにビットコインが掘り尽くされてしまったら、新しくビットコインが発行されることはありません。
ただし、ビットコインの発行がないからといって価値がなくなるわけではありません。ビットコインがないためマイニングする意味はなくなりますが、金と一緒で総量に限りがあるため希少性が高く、ある程度の価値は担保され続けていくと考えられています。

発行枚数上限があり上限を迎えることはあるが価値がなくなることはない

いかがでしたでしょうか。
ビットコインは公開当初から発行枚数が2,100万と決められており、およそ10分ごとに発行されて2140年には上限を迎える予定です。マイニングの報酬として発行されますが、発行量は4年に1回半減をしていくため2033年までには総量の99%が発行されることになります。

上限を迎える2140年まではあと120年近くあるため、何らかの理由で上限が変わるかもしれません。
上限を迎えたとしても枚数に制限があるからこそ価値はなくなることはないでしょうし、むしろ価値が高まる可能性が考えられます。発行枚数上限や発行ルールのように、他の貨幣にはないビットコインならではの特徴がたくさんあるため、興味がある人は検討してみてください。

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