ライトコインは仮想通貨市場の発展とともに値上がりしながら、躍進を続けている通貨です。
ライトコインのメリットやデメリット、将来性について考えてみましょう。
購入を検討している方にとって、有益な情報が多くありますので、ぜひ精読していただければと思います。それでは、分析していきましょう。
ライトコインとは?アルトコインの先駆けとして誕生
ライトコインは、アルトコインのなかでも先駆けとして誕生しました。
歴史も長いため、定番の仮想通貨としての地位を確かなものとしています。それでは、先駆けであることは、ライトコインにとってどのような意味を持っているでしょうか?
先駆けとして高い信頼を得ているライトコイン
「LTC」として表記されるライトコイン。
ライトコインは2011年10月にGithub上に公開された仮想通貨で、開発者はGoogleの元エンジニアであるCharlie Lee氏です。
ビットコイン=金、ライトコイン=銀
とよく揶揄されており、ビットコインを元に開発し、ビットコインの改良版として世に出ていることから「第2のビットコイン」とも呼ばれています。
そのため、ブロックチェーン技術やP2Pなどをベースにしており、ビットコインと特徴が似ていて、利用方法も決済用通貨で基本的な仕組みは一緒です。
2017年12月時点の時価総額は約1兆5千億円で、常に時価総額ランキング10位以内に位置する規模の大きさです。
ビットコインと特徴が似ているライトコインですが
- 承認時間のスピード
- 発行枚数
- マイニング効率
- アルゴリズム
- セグウィット
など、ビットコインとは異なる性質もたくさんあります。
ビットコインと似ている、かつビットコインよりも優れた性質も持つため「ビットコインの代替通貨」としても市場から非常に注目を集めているアルトコインです。
ビットコインよりも優れたメリットを持ったライトコインの特徴
ライトコインはビットコインと似ていながらもビットコインよりも優れたメリットを多く持っています。
決済スピードや通貨流通量、マイニングのしやすさなど、利用者にとっても魅力的なメリットが目立ちます。
今後、ライトコインがどれだけ広がりを見せていくかにも通じますので、しっかりと特徴及びビットコインとの違いを把握しておきましょう。
承認時間が速いので日常的な支払いも使いやすい
ビットコインはブロック生成に時間がかかるため、決済スピードの遅さが以前から問題視されています。
ビットコインの承認時間が約10分かかるのに対し、ライトコインの承認時間は4分の1の約2分半です。
決済スピードが全然違い、これまで10分かかっていたものが2分半で完了できるので、ストレスなく買い物ややり取りができるようになります。
総発行枚数が多く活発な取引が期待できる
ビットコインの総発行枚数が2,100万枚なのに対し、ライトコインの総発行枚数は8,400万枚です。
4倍もの枚数となっており、市場に多く出回るため流動性が増し、浸透しやすくしています。ビットコインよりも4倍速くブロック生成できるため、発行枚数も4倍に調整されており、ビットコインほど高騰しにくくなってもいます。
Segwitの先駆け
ライトコインはSegwitを2番目に採用した仮想通貨であり(1番目はモナコイン)、仮想通貨の中ではかなり先駆け的な存在です。
Segwitを導入することで取引データを圧縮し、データ容量を小さくできるため、1つのブロックチェーンでより送金件数を増やすことが可能です。
また、Segwitによりトランザクション属性の無効化ができるため、より安全に通貨を使うことができます。
マイニングがしやすい
ライトコインはビットコインに比べ、マイニングがしやすい特徴も持ちます。
ビットコインのアルゴリズムはSHA-256を利用しているため、マイニングするには非常に性能の高いコンピューターを準備しなければならず、資金的な問題もあり一般の人ではなかなか難しいです。
しかし、ライトコインであれば、アルゴリズムはs-cryptを利用していてビットコインよりもマイニングがしやすいよう設計されているため、高性能なコンピューターではなく一般的なコンピューターでもマイニングが可能となっています。
ライトコインの値動きは?2017年に驚異的に高騰している
ライトコインの価格が急騰しています。12月18日には4万円を越え、その後落ち着くものの2万円〜3万円台で推移しています。
2017年1月頃は400円台だったことを考えると驚異的な高騰です。
これらの値上がりはCBOEのビットコイン先物取引開始の影響もあり、多くのアルトコインが値上がりしています。
過去から現在までの価格の推移を表にまとめました。
日付 | 安値 | 高値 |
---|---|---|
2015/05 | 335 | 532 |
2016/12 | 402 | 574 |
2017/04 | 717 | 1,901 |
2017/06 | 2,918 | 5,941 |
2017/09 | 3,744 | 10,427 |
2017/11 | 0 | 12,644 |
2017/12 | 9,105 | 59,030 |
2018/01 | 26,668 | 30,992 |
ここでは、ライトコインの値動きや今後の展開について見ていきましょう。
ビットコインの上昇によりライトコインにも投機マネーが流れ込んでいる
ライトコインの値上がり要因はどのような点にあるのでしょうか?
結論として筆者は、あくまで投機マネーの流入による高騰であり、ライトコインのファンダメンタルズが急速に改善されたわけではないと分析しています。
ビットコインの高騰により、メディアなどで仮想通貨が頻繁に取り上げられた影響で、ビットコイン以外のアルトコインは全体的に高騰しています。
その一環として、ライトコインも買われていると考えるのが妥当でしょう。
ライトコインは本来、ニーズを考えると競合関係となるビットコイン・キャッシュ(Bitcoin Cash)が登場したことにより、売られるのではないかともいわれていました。
しかし、市場の決断はどちらも買い。ここ数年は、このような無条件の買いが継続しており、今後も引き続き買われていく可能性が高いでしょう。
ライトコインの購入手順について
ライトコインは、現在bitFlyerやcoincheck、bitbank.cc、GMOコイン、Bit Trade、BTCBOXなどの取引所・販売所で購入が可能です。これらの取引所・販売所で購入する場合は次の手順で進めていきます。以下【1】〜【6】はcoincheckで購入する場合の手順ですが、他で購入する場合もほとんど変わりません。
まずはcoincheckの公式サイトを開き、「新規登録」よりアカウントの新規作成を行います。作成方法は2つで、Facebookアカウント利用して登録するか、メールアドレスとパスワードを入力して「アカウント新規作成」ボタンをクリックします。
【2】確認メール受信・URLクリック
アカウント入力が完了すると、登録したメールアドレス宛に確認メールが送られてきます。受信したメールを開き、記載してあるURLリンクをクリックします。これによりアカウントが登録され、本人確認へと進みます。
【3】電話番号確認と認証コード入力
アカウント登録が完了した後は、電話番号の確認をします。入力画面で電話番号を入力すれば、すぐにSMSで認証コードが送られてきますので、番号を入力します。これにより5万円以下であればすぐに入金できるようになります。
【4】もっと多くの資金を入金したい場合
10万円や20万円など、50,001円以上の入金を検討している場合は本人確認が必要です。必要事項を入力し、本人確認書類を送る(アップロード)します。数日後に簡易書留でハガキが届き、50,001円以上の入金が可能になります。
【5】購入資金の入金
銀行振込もしくはコンビニ入金やクイック入金にて購入資金の入金をします。
【6】ライトコインの購入
登録したアカウントでログインし、日本円でライトコインを購入します。
ライトコインを取引するならココがオススメ取引所を紹介
ライトコインの取引をするのであれば、どの取引所がいいのでしょうか。
現状、ライトコインを取り扱っている仮想通貨取引所はまだまだ少数です。ただし、どの取引所を利用するかによってコストやサービス、使い勝手なども変わってきます。
ここでは、ライトコインを取り扱うGMOコイン、coincheck、bitFlyerの3社を紹介しますので、取引所選びの参考にしてみてください。
GMOコインであれば安心・安全な環境で低コストで売買が可能
GMOコインはこれまでビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュの取り扱いをおこなっていましたが、2017年10月よりライトコインの取り扱いも始めています。
GMOコインは母体がGMOインターネットグループと非常に規模が大きく、グループ内にはGMOクリック証券などもあり、安心して取引ができます。
コールドストレージや二段階認証、マルチシグネチャに加え、企業と連携してサイバーセキュリティ対策にも力を入れています。販売所になるため提示されている価格で売買ができ、日本円出金手数料や入金手数料は無料と利用者には嬉しい限りです。
パソコン・スマホの取引ツールも高機能でありながら、シンプルで使いやすいため初心者の方でもすぐに使いこなせます。
口座開設もスピーディーにできるため、申し込みをして最短翌日には取引が可能です。低コストで充実したサービスもあるため、口コミや評判でも人気の高いGMOコインです。
手数料 | ★★★★ | 日本円出金手数料無料 |
---|---|---|
日本円対応力 | ★★★★★ | 銀行振込やコンビニ入金、クイック入金、ペイジーに対応。 クイック入金手数料も無料 |
貸仮想通貨サービス | ★★★★ | ビットレ君やレート確保時間6秒 |
レバレッジ取引 | ★★★★★ | 最大25倍 |
安全性 | ★★★★ | 金銭・仮想通貨の分別管理、コールドストレージ、マルチシグネチャ、三井住友会場火災保険株式会社と連携したサイバー攻撃対策など。 運営元は東証一部上場のGMOインターネットグループのため規模も大きい。 |
スマホアプリ | ★★★★ | 9種類ものテクニカル指標を搭載し本格的な相場分析が可能。見やすく使いやすい。 |
スプレッド | ★★★ | ライトコインスプレッド300円 |
スワップポイント | ★★★ | スワップ取扱手数料0.05%/日 |
情報量 | ★★★ | 「知っトク!お役立ち仮想通貨口座」などの情報配信や公式サイト内のお知らせなど |
サポート力 | ★★★ | FAQ、専用フォームから問合せ、電話など |
チャート、ツール | ★★★★ | 一目均衡表やボリンジャーバンド、MACDなど 主要テクニカル指標を搭載しておりスピード注文にも対応 |
coincheckは国内大手取引所で使いやすさと独自サービスでも人気
取引高・アプリ利用者数No.1の評価も得ているcoincheck。
取引手数料無料で盗難被害に遭った場合の補償サービスなども提供しています。使いやすいスマホアプリでいつでもチャート確認や取引ができ、価格が急変した場合はプッシュ通知で知らせることもできます。
ビットコインを使った「coincheckでんき」「ビットコインで寄付」「coincheck payment」サービスも人気ですので、先々ライトコインも対応するかもしれません。
また、保有している仮想通貨を一定期間貸し出し、その間に最大年率5%の利用料がもらえる「coincheck貸仮想通貨サービス」もあり、頻繁に取引しない人でも貸し出して仮想通貨を獲得することができます。
コールドウォレットや二段階認証、SSL暗号化通信などセキュリティもしっかりと対応しています。
若干、他の取引所に比べるとスプレッドが高いことでも有名ですので、多くの金額取引予定の方は、他の取引所とコスト面を比較検討して決めた方がいいかもしれません。国内大手取引所ということもあり、サービス面やセキュリティ面など初心者でも安心して利用できる環境です。
手数料 | ★★★★ | Taker手数料0%、Maker手数料0%、日本円出金手数料400円 |
---|---|---|
日本円対応力 | ★★★★ | 銀行振込、コンビニ入金、クイック入金。 コンビニ入金・クイック入金手数料3万円未満は756円 3万円以上50万円未満は1,000円 50万円以上は入金金額×0.108%+486円。 |
独自サービス | ★★★★ | 万一仮想通過の盗難被害に遭った場合に資産価値100万円まで補償される「仮想通貨盗難補償サービス」。 他にも、仮想通貨を貸し出して利用料をもらう「coincheck貸仮想通貨サービス」などを提供。 |
レバレッジ取引 | ★★★ | 最大5倍 |
安全性 | ★★★★ | コールドウォレット、預り金と経営資金の分離管理、二段階認証、SSL暗号化通信、マルチシグネチャなど。 |
スマホアプリ | ★★★★ | アプリで簡単にチャート確認や取引が可能。 価格急変を通知で知らせてくれたり、2タップで簡単に売買ができ、見やすく使いやすいアプリが評判。 |
スプレッド | ★★ | 約5%前後(変動) |
スワップポイント | ★★★ | ロングポジション0.04%/日、ショートポジション0.05%/日 |
情報量 | ★★★★ | 公式サイト、Facebook、Twitter、ブログ |
サポート力 | ★★★ | FAQ、問合せフォーム、電話 |
チャート、ツール | ★★★ | coinchecktradeview。チャートが見やすく、期間も5分足〜日足まで切り替えが可能。 指値・逆指値もできるためチャンスを逃さず取引できる。 |
bitFlyerは取引手数料無料で安心・安全に利用できる大手取引所
国内最大級の仮想通貨取引所のbitFlyer。
以前はライトコインの取り扱いはありませんでしたが、2017年7月よりライトコインも追加されました。ライトコインの取引手数料は無料ですので比較的低コストで取引ができます。
みずほ、SBI、GMO、リクルートなど、さまざまな有名企業が株主に名を連ねる取引所でもあり、資本金は41億円を超える非常に大きな規模となっています。二段階認証やマルチシグネチャ、コールドウォレットなどにも対応し、安心・安全に取引ができます。
スマホアプリもシンプルで使いやすく、初心者の方でもすぐに使える操作性とユーザーインターフェースに仕上がっています。
現時点ではライトコインは対応していないものの、ネットショッピングやキャンペーンでビットコインがもらえる「ビットコインをもらう」やビットコインで家電などが買える「ビットコインをつかう」、ビットコインを使った寄付やクラウドファンディング、「BTCニュース」など、多くの独自サービスを提供しています。
ビットコインやライトコイン以外にも、イーサリアムやイーサリアムクラシック、ビットコインキャッシュ、モナコインなどを取り扱い注目されている取引所の1つです。
手数料 | ★★★ | 取引手数料無料、 日本円出金手数料は三井住友銀行の場合216円(3万円未満)432円(3万円以上)。 三井住友銀行以外の場合540円(3万円未満)、756円(3万円以上)。 |
---|---|---|
日本円対応力 | ★★★★ | 銀行振込、コンビニ入金、クイック入金対応。クイック入金手数料は324円/件。 |
独自サービス | ★★★ | さまざま独自サービスを提供。 先々はライトコインなどアルトコインにも対応する可能性もあります。 |
レバレッジ取引 | ★ | ライトコインは対象外。 |
安全性 | ★★★★ | SSL暗号化通信、二段階認証、アカウントロック、マルチシグネチャ、コールドウォレット、資産の分別管理など。 資本金41億円超であり、みずほ、三菱UFJキャピタル、第一生命、三井住友海上キャピタル、リクルート、 SBIインベストメント、電通イノベーションパートナーズ、GMOベンチャーパートナーズなど多くの企業が出資。 |
スマホアプリ | ★★★★ | 使いやすいと評判。チャート確認や売買ができ、チャートは1時間〜1年単位で確認可能。 ライトコイン以外にもイーサリアムやビットコインキャッシュなども。アプリでビットコインの送金や請求もできます。 |
スプレッド | ★★ | 他の取引所と比べるとスプレッド幅が広め。 |
スワップポイント | ★★★ | ロングポジション0.04%/日、ショートポジション0.04%/日 |
情報量 | ★★★★ | 公式サイト、BTCニュース、Facebook、Twitterなど |
サポート力 | ★★★ | FAQ、問合せフォーム |
チャート、ツール | ★★★★
|
見やすいチャートや使いやすいツールだと評判。 |
ライトコインの将来性。技術的な強みはどこにある?
ライトコインへこれから投資することを検討している方も多いでしょう。
そこで、ライトコインの将来性について分析していきたいと思います。
ライトコインの高評価は、ビットコインに対する特定の優位性(送金スピードや発行枚数)によるものが大きいとされています。
ビットコインと似ていて、かつ使い勝手がいいため評価されていますが、今後もこのような状況を継続できるかが論点となるでしょう。
ライトコインは取引量増大時の拡張性には劣るが・・・
ライトコインはビットコインの「銀」の地位を守り抜くことができるのでしょうか?
仮想通貨業界の王者であるビットコインの横を歩き続けられるかが、今後の投資判断の分かれ目となると思います。
たとえば、近年、仮想通貨の取引量が爆発的に増加しつつあり、そのためブロックサイズの拡張が求められるコインが増えてきています。
現状として問題はなくても、将来的に普及率が高まった場合、ブロックサイズの拡張が課題となるのです。
しかしライトコインは、設計上ブロックサイズの拡張を行うことが容易ではありません。
このため、将来的に懸念材料を残しているといわれています。
一方、ライトコインに似ているといわれるビットコインキャッシュは、ブロックサイズを8MBに拡張した後も、必要があればさらに拡張することが可能です。
さらに、送金手数料についてもビットコインキャッシュは安価であるため、将来的に受け入れられやすいかもしれません。
このように、新たに発行される仮想通貨と比較した際に優位性があるかが問題となりますが、ライトコインには2011年から継続する高い信頼性が備わっており、これを市場がどれだけ評価するかが値動きに影響することになるでしょう。
ライトコインはビットコインと比較される主要な仮想通貨の1つ
ここまで、ライトコインについてのメリットやデメリット、その特徴などについて解説してきました。
ライトコインはビットコインと比較すると知名度は低くなりますが、仮想通貨ユーザーのなかでは知らない人がいないほどの有名コインです。
そのため、投資を行う安心感は高いといえるでしょう。
しかし、それでも必ず値上がりするわけではない点は押さえておく必要があります。
ライトコインは、今後も値上がりし続けることができるのでしょうか?
そのためには、やはりビットコインの「銀」の地位を守り続ける必要があると思います。
仮想通貨業界において「コインの歴史の古さ」はかなり重視されています。
2011年から一度も崩壊することなく取引されているライトコインが、突然として価値をゼロにするといったことは考えにくいともいえます。
ライトコインを購入すべきかどうか悩んでいる方は、ぜひ上記を参考にしてみてください。