マイナー通貨ながら、2017年に140倍の価格上昇を見せたペペキャッシュの将来性を徹底検証していきます。
ペペキャッシュは海外版2chともいわれる4chから生まれた仮想通貨です。日本発のモナーコインに似ていることから、海外版モナーコインとも呼ばれています。モナーコインは「オマエモナー」がモチーフですが、ペペキャッシュは「カエル」がモチーフになっています。
もちろん、モナーコインとの違いもあります。ペペキャッシュの特徴を見ながら将来性の考察をしていきたいと思います。
ぺぺキャッシュとは
ペペキャッシュは海外版モナーコインと呼ばれてはいますが、共通点と言えば、匿名掲示板が発祥である点ぐらいです。
それにも関わらず、なぜモナーコインと比較されるのかというと、それはペペキャッシュには熱烈なファンが多いからです。
モナーコインは国内の熱烈な支持者が多く、愛されている仮想通貨ですが、ペペキャッシュも同じぐらい、多くの人から愛されています。
さて、そんなペペキャッシュの概要を確認してみましょう。
発行単位 | PEPECASH |
---|---|
呼称 | ぺぺキャッシュ |
発行可能総数 | 701,884,009 PEPECASH (最低単位:0.0001PEPECASH) |
発行済数量 | 1,000,000,000PEPECASH |
公開日 | 2016年9月17日 |
価格決定方法 | 保有者間での自由売買 |
性質 | カウンターパーティと言われる(カラードコインサービス)において構築されている仮想通貨。 |
公式サイト | http://rarepepedirectory.com/ |
取引所 | Zaif |
ペペキャッシュの特徴をまとめると次の2つのポイントに絞られます。
- 「レアペペ」と呼ばれるカードの購入に使われる
- 4chから誕生した
ここで強調しておきたいのは、ペペキャッシュの用途が「レアペペ」カードの購入に限られている点です。
モナーコインは実店舗での決済に使えるなど、用途が広がっていますが、ペペキャッシュはまだそこまでの広がりを見せていません。
それでもこれほどの値上がりをしたのはなぜでしょうか。そこにはペペキャッシュへの愛があります。
モナーコインの「オマエモナー」に匹敵するほどの愛らしさを誇る「カエル」や、レアペペカードのなんとも言えない面白さが人気の秘密です。
モナーコインも最初は投げ銭からスタートしました。その中で徐々に人気通貨となり、実店舗での決済に使えるようになった経緯があります。
ペペキャッシュも今後はモナーコインのように実店舗での利用できるようになるかもしれません。
4chから誕生した、というのはモナーコインに通じる特徴です。これについては次の項目で詳しく解説します。
誕生までの経緯
ペペキャッシュは、海外の匿名掲示板である4chから誕生したペペというカエルのキャラクターをモチーフにしています。
ちょうどモナーコインがオマエモナーをモチーフにしたのと同じですね。
そのカエルは「ペペ ザ フロッグ」とも呼ばれ、2005年にMatt Furie氏によって誕生しました。
また、ペペを描いたカードは「レアペペ」と呼ばれ、このレアペペを購入するのに必要なのがペペキャッシュということになります。
レアペペはポケモンカードや野球カードのようにコレクションして楽しむことができます。
さらに、レアペペのカードは自分で作ることも可能です。カードを自分でデザインする場合は、「Rare pepe foundation」へ申請し、承認される必要がありますが、その際の手数料や登録料としてもペペキャッシュが使われます。
レアペペに関しては、コレクションして楽しむものですが、カードゲームも開発中で、今後ますますレアペペ集めが楽しくなりそうです。
カウンターパーティー(XCP)を元に作られたコイン
レアペペカードを購入したり登録するのに利用されるペペキャッシュですが、その発行にはXCPが使われています。
XCPを使って独自トークンを発行するには、カウンターパーティーというサービスを利用します。
カウンターパーティーの仮想通貨であるXCPをバーンすることによって、誰でも簡単に独自トークンを発行できます。XCPを利用したトークンにはペペキャッシュの他にもZaifトークン、フィスココイン、ビットクリスタルなどがあります。
カウンターパーティーはビットコインのブロックチェーンを利用しており、技術的にも安全性の面でも信頼して利用できるサービスです。
ビットコインに新しい価値を見出そうというビットコイン2.0というプロジェクトの1つでもあります。
ですから、ペペキャッシュを使った取引もビットコインのブロックチェーン上にすべてが記録されます。レアペペカードの所有権が保証されており、カードの発行枚数なども確認できます。確実な保証があるデジタル資産として、コレクターにはうれしい仕組みです。
また、カウンターパーティーで発行されているトークンは、金融庁のホワイトリストに入っているものも多く、安心して売買できます。
メリット
・レアペペカードを購入できる
ペペキャッシュはレアペペカードを購入するためのトークンです。ペペキャッシュを保有することのメリットはこのレアペペを購入できることです。レアペペを購入するにはどうしてもペペキャッシュが必要になります。レアペペカードが欲しい人にとってはペペキャッシュの保有が最低条件になります。
・自作のレアペペが高値で売れるかも?
レアペペのカードは自作することもできます。
カードの条件は
- 100枚以上10万枚以下
- 画像サイズ400x560px
- 手数料700ペペキャッシュの支払い
となっています。
自分がデザインしたカードをRare pepe foundationに申請して承認されれば、カードとして取引されます。
レアペペカードは100万円を超える価値のものも存在しています。ペペキャッシュを持っていればレアペペカードをデザインすることで一攫千金も夢ではありません。
(2018年1月現在、新規のレアペペカードは受け付けていないようです。)
・モナーコインのような爆発的な値上がりが期待できる
2017年で既に120倍の値上がりをしたペペキャッシュですが、今後さらに値上がりすることも十分にあり得ます。ペペキャッシュは単価が低いため、枚数を多く持つことができます。ビットコインで億り人を目指すのは現状では非常に難しいですが、ペペキャッシュならばあるいは、、、という希望が持てます。
デメリット
・用途がレアペペ購入に限られている
ペペキャッシュを保有していても、用途が少ないことはデメリットです。モナーコインは実店舗での決済やグッズの購入に利用できますが、ペペキャッシュではレアペペの購入にしか使えません。
仮想通貨は通貨ですから、使うことで初めてその価値を発揮します。使い道が限られているために、価値が上がりにくいということも考えられます。
ただ、ペペキャッシュに注目している人は意外に多いため、今後のコミュニティの盛り上がり次第では、ペペキャッシュの用途も大きく広がる可能性はあります。
・レアペペ購入時の手数料はビットコインで支払う
実は、レアペペカードの代金はペペキャッシュでの支払いですが、購入手数料はビットコインでの支払いになります。ビットコインの価格が高いことから、手数料が非常に高くなっています。場合によってはカードよりも手数料の方が高いということもあります。
・レアペペの購入は分散型取引所(DEX)で行われる
レアペペは個人間で取引するDEXという仕組みを使って行われます。そのため、支払ったペペキャッシュを持ち逃げされるというリスクは排除しきれません。
・ペペキャッシュを購入できる取引所が少ない
ペペキャッシュを購入できる取引所は現在、世界中で2か所しかありません。取引所が少ないということは取引される量も少なく、簡単に価格が上下してしまいます。価格が安定しないということはリスクにつながります。
逆に言うと、ペペキャッシュの用途と同じく、今後のペペキャッシュの盛り上がりによって、取り扱う取引所が増えれば、爆発的に値段が上昇する可能性を秘めているとも言えます。
ぺぺキャッシュが買える取引所
先ほどお伝えしたように、ペペキャッシュを扱っている取引所は世界で2か所、日本のZaifとカナダのTuxExchangeのみです。この2つの取引所のおすすめポイントをご紹介します。
カナダのTuxExchangeは高速で透明性の高い取引が可能
カナダのモントリオールにあるTuxExchangeは、高速で透明性の高い取引をウリにしています。
カナダの取引所ですから日本語には対応していませんが、英語に抵抗のない人であればそれほど困ることはないでしょう。
取引手数料が基本的には無料なので、資産の目減りを気にせず取引できます。
2段階認証やコールドウォレットでの保管などのセキュリティ面にも力を入れており、不明な点は24時間体制のチャットで解決できます。
ペペキャッシュの購入にはビットコインが必要で、日本円の入金ができないのが残念です。
・手数料無料(makerの場合、takerは0.3%)
・安全面に力を入れている
・サポートは24時間体制(ただし、英語)
手数料0円でホワイトリスト入りの通貨を扱っているZaif
国内の取引所の中で、2018年に存在感を増しそうなのがZaifです。
手数料が無料であることや、ホワイトリスト入りの仮想通貨のみを取り扱っている点、そして国内ICOプラットフォームCOMSAで注目されています。
国内の取引所ですから、日本円でペペキャッシュを購入できるのがうれしいですね。もちろん、海外の取引所のように、ビットコインでも購入可能です。
また、Zaifの面白い機能としてチャット機能があります。チャット機能自体は他の取引所にもありますが、Zaifではためになる情報などを提供してくれた人にチップを送ることができます。チップは任意の仮想通貨で送ります。
チャットに参加することでペペキャッシュをチップとして受け取ることもできるわけです。
ちなみに、Zaifではペペキャッシュだけでなく、カウンターパーティーを利用して発行したトークンを多く取り扱っています。
今後のトークンエコノミーのあり方に大きく関わっている取引所なのです。
・手数料無料(makerの場合、takerは0.3%)
・国内の取引所で金融庁に登録済み
・ペペキャッシュなどのトークンやモナーコインも購入できる
・チャット機能でペペキャッシュをチップとしてもらえる
ぺぺキャッシュの買い方と購入手順を紹介
今回は国内の取引所であるZaifでのペペキャッシュの購入方法を解説します。
Zaifに口座を作っていな人は、まず口座を作る必要があります。
口座開設したら、次の手順でペペキャッシュを購入してみましょう。
Zaifにログインします
画面右上の「取引」をクリックして取引画面へ移動しましょう。
チャート左上の「BTC/JPY」となっているところをクリックし、「トークン」、「PEPECASH/JPY」の順にクリック
注文フォームに購入金額、購入量を入力して、「買い注文」ボタンを押します。下図の1~3の順です。
ペペキャッシュを売却したい場合も同じ手順で売却することができます。
Zaifでの取引は基本的には板取引となります。初心者の方は板情報の見方を予習しておくことで有利に取引することができます。
また、Zaifの口座開設の手続きはすぐに終わりますが、本人確認などの手続きには時間がかかります。時間に余裕のある時にあらかじめ口座開設手続きを済ませておきましょう。
価格推移とチャートの形状
ペペキャッシュの値動きを見ると、他の仮想通貨と同じように急騰からの急落を繰り返しながら底値を切り上げていることが分かります。
中でも注目したいのは2017年12月の急騰です。
2017年11月ごろからモナーコインが急騰したのを受け、似たようなコンセプトのペペキャッシュにも注目が集まりました。
その結果として、12月初頭には3円~4円だった値段が一気に30円近くまで値上がりしています。
その後はさすがに値下がりしましたが、値動きの幅が非常に大きく、15円から10円の間で推移しています。
2018年に入ると、仮想通貨全体に関わる規制やコインチェックの問題から10円を切り6円台まで値下がりした場面もありますが、それでも2017年11月時点の価格からは倍以上になっています。
将来性&価格上昇が期待できる材料
ペペキャッシュの将来性を考える上では、ペペキャッシュの発行枚数と人気を支えるコミュニティが重要になります。
発行枚数はすべての仮想通貨の価値に共通して言えることです。コミュニティについてはモナーコインの値上がりの背景からペペキャッシュでも同様に重要な役割を果たしそうです。
発行枚数とコミュニティに注目した時、ペペキャッシュの値上がりにつながりそうな材料は次の2点です。
- ペペキャッシュは毎週バーンされ、枚数が減っていく
- コミュニティの広まりによる爆発的な値上がり期待
それぞれ詳しく解説します。
バーンによってペペキャッシュの希少価値が上がる
ペペキャッシュは発行枚数が決められている通貨です。
仮想通貨で発行枚数があらかじめ決められているケースは珍しくはありませんが、ペペキャッシュの場合は、毎週バーンされるという特徴があります。
ペペキャッシュは取引で発生した手数料の半分または全額を毎週バーンするようあらかじめプログラムされています。
バーンというのは、秘密鍵をだれも持っていないアドレスに仮想通貨を送金することで、実質的に使えなくすることです。毎週バーンされるということは、毎週ペペキャッシュの量は減っていくということになります。
ペペキャッシュの枚数が減るということは希少価値が上がり、相対的に1枚当たりの価値が上がります。
理論的にはペペキャッシュの価値(価格ではない)は毎週上がることになります。
4chコミュニティ発祥なので爆発的に広まる可能性を秘めている
コミュニティの強い仮想通貨は、爆発的に値上がりすることが多くあります。
モナーコインがそうであったように、ペペキャッシュもコミュニティの広がりによって爆発的に値上がりすることも期待できます。
想定される下落リスク(材料)と心配事
値上がり期待だけでなく、下落リスクも把握しておく必要があります。ペペキャッシュの下落リスクとしては、デメリットのところでも触れた用途と取引所の少なさが挙げられます。
用途が限られているため、レアペペの人気に価格が左右される
現在のところペペキャッシュの用途はレアペペカードの購入のみです。
レアペペは現在では人気のカードですが、今後どうなるかは分かりません。諸行無常の言葉のとおり、急速にすたれていく可能性もゼロではありません。
取扱い取引所が少ないため、価格の変動が大きい
ペペキャッシュを売買できる取引所が世界中に2か所しかないというのは、大きなリスクと言わざるをえません。
取引所が2つしかないということは、どちらかの取引所に大規模な仕手が入るとあっという間に価格が崩壊するということです。取引をしている人も少なく、取引量も少ないため、仕手側としては価格を操作しやすいのです。
仕手による価格変動はろうばい売りにつながります。売りが増えれば値下がりすることになりますから、これは大きなリスクです。
ぺぺキャッシュ独自のウォレットはある?
ペペキャッシュに限らず、仮想通貨の保管には細心の注意を払いましょう。
取引所に預けっぱなしというのはお勧めできません。専用のウォレットを利用し、自己責任のもとで仮想通貨は管理するものです。
とはいってもペペキャッシュを保管するウォレットはどのようなものがあるのでしょうか。ペペキャッシュはレアペペを購入するためのトークンですから、レアペペ対応のウォレットを使いたいですよね。
ペペキャッシュを安全に保管し、レアペペのコレクションも楽しめるおすすめのウォレットがこちらの2つのウォレットです。
- Rare PEPE Wallet(レアぺぺウォレット)
- Book Of Orbs(ORB)
それぞれの特徴をまとめておきましょう。
Rare PEPE Wallet | Book Of Orbs | |
---|---|---|
ウォレットの種類 | WEBウォレット ブラウザ版のみ |
WEBウォレット スマホアプリあり |
レアペペ閲覧 | 〇 | 〇 |
レアペペ購入 | 〇 | 〇 |
その他 | ペペキャッシュ専用 | 他サービスとの連携可 |